結論から言うと、飲食店の二毛作は「新しく店を作る」必要がありません。今ある厨房・客席・営業時間を使い回すだけで、新しい利益源が生まれます。その現場を、実際の一日を追いながらお見せします。
静岡県静岡市清水区。JR清水駅西口から歩いて約1分の路地に、「侍ホルモン清水駅前店」があります。夜は焼肉・ホルモン店として営業するこの店が、昼間の11時から14時だけ「横浜家系ラーメン山道家」に姿を変える——そんな二毛作営業を始めて3年が経ちました。
今回は、店主の鈴木諭が二毛作を始めた最初の一日を振り返りながら、「カウンター5席・3時間・基本2名」という小さな現場で何が起きていたかをリアルにお伝えします。新店舗を出す資金がなくて悩んでいる経営者の方に、特に読んでほしい内容です。
こんな方におすすめ
- ✅ 新しい事業を始めたいが、物件取得費や内装費を用意できない方
- ✅ 夜営業中心で昼間の厨房・客席が空いたままになっている方
- ✅ 二毛作の「実際の一日」がどんなものか、具体的に知りたい方
- ✅ 少人数・短時間でランチ営業を回せるか不安な方
- ✅ FCに頼らず、自分の店名で新しい業態を試してみたい方

午前10時——「新しく店を作らない」という選択
二毛作初日の朝、鈴木は夜営業の仕込みより先に、昼のラーメン準備の段取りを確認していました。といっても、新しく買った設備は何もありません。夜のホルモン店でもともと使っているカウンター席、冷蔵庫、鍋、コンロ——それが昼間のラーメン店の設備をそのまま兼ねます。
「保証金も内装費もゼロでスタートできた。当たり前のことなんですが、これが一番大きかった」と鈴木は言います。一般的な新店舗の開業では、物件の保証金・内装工事・設備導入・採用コストを合わせると、数百万円規模の初期投資が必要になります。二毛作はそのハードルをそっくり消してくれる。
スープの準備は、業務用のベースを活用しながら、タレ・鶏油・麺・チャーシューとのバランスを事前に設計した配合で整えます。「昼だけのために何時間もスープを炊くのは現実的じゃない。でも、スープだけが家系ラーメンのすべてじゃない」——横浜の吉村家をはじめ、各地の家系ラーメンを食べ歩いてきた鈴木が出した答えは、一杯の完成度を「炊き方」ではなく「組み合わせと調整」で作るというものでした。
なお、二毛作を始める前に確認しておきたいことは意外と多く、飲食店二毛作を導入する前に確認したい10項目にまとめていますので、準備段階の参考にしてください。
午前11時——カウンター5席が「開店する」瞬間
11時ちょうど、のれんをかけます。客席はカウンター5席だけ。夜のホルモン焼きに使うカウンターが、そのまま昼のラーメン店のカウンターになります。
初日、鈴木が一番緊張したのは「席が埋まるかどうか」ではなく、「5席しかないこの場所で、本格的と思ってもらえる一杯が出せるか」という点でした。広い店内、立派な設備、何十席もあるホールがなくても、お客様が「本格的だ」と感じてくれる一杯を出せるかどうか。それがすべてでした。
その答えは、実際に来てくれたお客様が出してくれました。
「本格的な家系ラーメン。真面目に家系をやっていると思わせる一杯でした」
実証店舗ご利用のお客様
「家系を食べるならここ一択」
実証店舗ご利用のお客様
5席しかない空間で出したラーメンが、こう評価された。これが、二毛作の実力を証明した最初の声でした。
✓ ここまでのポイント
- 飲食店二毛作は、今ある店舗・厨房・客席をそのまま活用するため、物件取得費・内装費がかからない
- カウンター5席という小さなスペースでも、設計次第で「本格的」という評価を得られる
- スープを長時間炊かなくても、タレ・鶏油・麺・チャーシュー・提供方法を総合的に調整することで満足度は作れる
カウンター5席・3時間でも月商25万〜33万円が生まれるという数字を見て、「自分の店でも再現できるのか」と思いませんでしたか。山道家モデルの説明会では、レシピだけでなく仕入先紹介・オペレーション設計・開業研修の内容まで具体的に確認できます。まずどんな内容か見てみることから始めてください。
午後12時〜13時——ピーク時間、2名で回す現実
昼の一番忙しい時間帯、山道家のオペレーションは基本2名で動いています。鈴木が厨房に立ち、もう1名がホールと補助を担当する。5席という規模だからこそ成立するシンプルな体制です。
「新しいスタッフを採用するのは難しい、という声をよく聞きます。だから2名で完結する設計にした」。昼だけのために人を増やすと、人件費が利益を食ってしまいます。少人数で回せることは、収益性に直結します。
月間の客数は約250〜350名、客単価は約950円。月商にすると25万〜33万円という数字が生まれています。「5席・3時間」という規模でこれだけの売上が立つことを、最初は自分でも半信半疑でした、と鈴木は話します。もちろん、営業日数や季節によって変動します。ただ、この数字が示しているのは「小さく始めても、ちゃんと利益は生まれる」という事実です。
二毛作を初めて導入する経営者が「どんな手順で進めるか」を知りたい場合は、はじめての飲食店二毛作・導入までの8ステップが参考になります。
午後14時——クローズ後、夜の仕込みへ
14時に昼営業を終了し、片付けに入ります。ここで大切なのが、「夜の仕込みに影響させない」こと。昼のラーメン営業が夜のホルモン店の準備を圧迫してしまっては、本末転倒です。
山道家モデルのオペレーション設計は、この点を最初から織り込んでいます。昼の撤収が完了する時間と、夜の仕込み開始の時間に余裕を持たせる段取りを、最初の段階で組み込む。「二毛作は夜営業の邪魔をしてはいけない。あくまで、空いている時間を使い切るための仕組みです」。
初日を終えて、鈴木が感じたのは達成感よりも「これは続けられる」という手ごたえでした。大きなリスクも、大きな初期投資も、新しい物件も必要なかった。今ある店舗で、今ある設備で、昼間の3時間が利益になった——それが二毛作の本質です。
導入を検討しているオーナーが二毛作のメリットをどう最大化するかについては、飲食店二毛作のメリットを最大化する5つの方法もあわせて読んでみてください。
まとめ——「新しく店を作る」よりも賢い選択肢がある
飲食店二毛作の一日を振り返ると、特別なことは何もありません。今ある厨房で仕込みをして、今あるカウンターでラーメンを出して、3時間後に片付ける。それだけです。
でも、そこに「新しく店を作らなかった」という事実があります。保証金も、内装費も、新しいスタッフも必要なかった。カウンター5席が、新しい利益源になった。これが、新規出店の資金がなくて悩んでいる経営者に伝えたい一番のことです。
山道家モデルには一つの正解はありません。あなたのお店の業種・席数・スタッフ数によって、最適な形は違います。大切なのは、あなたのお店に合った方法を選ぶことです。
個別の状況について話を聞いてみたい方は、お電話でもご連絡ください。
054-363-2766(山道家二毛作モデル・侍ホルモン清水駅前店)
「新しく店を作らず、今ある店舗を活かす」——この一日の記録を読んで、自分の昼間の空き時間が少し違って見えてきたなら、次は実際の仕組みを見てください。説明会の申込みページでは、オリジナルプランとブランドプランの違いも含めて詳しく案内しています。


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