秋が近づくと、飲食業界では来年の計画を立てはじめる経営者が増えます。「来年こそ昼営業を本格化させたい」「新しい収益の柱を作りたい」——そう思ったとき、真っ先に目に入るのがフランチャイズの存在です。検索すれば整った資料が届き、説明会に行けばわかりやすい数字が並んでいる。それ自体は悪くない。ただ、私が山道家モデルを設計するにあたって「加盟金なし・月額ロイヤリティなし・契約期間なし」という形を選んだのには、やっぱり本音の理由があります。
今回は、フランチャイズとの違いを比較しながら、なぜこの設計にしたのかを正直に書いておこうと思います。
こんな方におすすめ
- ✅ ラーメンFCを検討しているが、加盟金やロイヤリティの負担が気になっている方
- ✅ フランチャイズと買い切り型ノウハウの違いを具体的に知りたい方
- ✅ 自店の屋号や運営方針を守りながら新業態を始めたい方
- ✅ 夜営業中心で昼の店舗が空いており、収益化を考えている飲食店オーナー
- ✅ FCの継続費用を避けて、必要なノウハウだけを導入したい方

フランチャイズの何が「負担」なのか、整理してみる
FCを否定したいわけではありません。そこは先に断っておきます。ブランド力・研修体制・本部サポート——これらが揃っているFCは、たしかに一定の安心感をもたらします。ゼロから商品を開発する手間がなく、すでに認知されたブランドで集客できる。特に初めて飲食業に参入する人にとっては、わかりやすい選択肢のひとつです。
ただ、私がよく相談を受ける方々——居酒屋・焼肉店・焼鳥店など夜営業中心の既存飲食店の経営者——に当てはめると、話が変わってきます。
一般的なラーメンFCの場合、加盟金は数十万〜数百万円、月額ロイヤリティは売上の数〜十数パーセント、契約期間は5〜10年というケースが少なくありません。新規出店で一から始めるなら、その費用を売上から回収していく計算も成り立ちます。でも昼だけ3時間、カウンター5席で運営する二毛作営業では、月商の規模がそもそも違います。小さな営業から利益を積み上げていこうとしているのに、毎月売上の何割かが本部に流れていく構造は、なかなか合わない。
さらに「指定食材のみ使用」「メニューの独自変更禁止」「内装基準の遵守」といった運営ルールが加わると、もともとある店舗設備や仕入れルートを活かすどころか、逆に縛られてしまうケースもあります。
加盟金なしのラーメンFCで確認しておきたい6つの項目についても別の記事でまとめていますが、「加盟金なし」と謳っていても、ロイヤリティや指定仕入れのマージンで回収される仕組みになっているケースは珍しくありません。数字の見方には注意が必要です。
「買い切り型」を選んだ、率直な理由
山道家モデルをノウハウの買い切り型にしたのは、シンプルに「自分が導入する側だったらそっちを選ぶ」と思ったからです。
私自身、2009年に「侍ホルモン清水駅前店」を始めてから17年、小さな店舗を自分で動かしてきました。夜営業の焼肉・ホルモン店を続けながら、昼の遊休時間に家系ラーメンを始めたのも、「昼間の家賃をそのまま払い続けるのがもったいない」という、ごく実務的な動機からです。
そのときに思ったのが、「毎月ロイヤリティを払い続ける構造は、二毛作の利益の意味を薄める」ということでした。夜まで眠る厨房を見て二毛作を始めた経緯にも書いていますが、昼営業の目的は「新しい利益源を作ること」です。売上を増やすのではなく、利益を増やす。そこにロイヤリティというコストが毎月乗ってくると、目的と構造が噛み合わなくなります。
だから山道家モデルは、必要なノウハウを一度受け取ったら、あとは自分の店として自由に運営できる設計にしました。屋号も自分のもの、仕入れルートも自分で管理、メニュー調整も自分の判断でできる。「山道家ブランド」を使いたい方にはブランドプランをご用意していますが、それも強制ではありません。
✓ ここまでのポイント
- FCの加盟金・ロイヤリティ・指定ルールは、昼3時間・小規模の二毛作営業とコスト構造が合わないケースがある
- 山道家モデルは「ノウハウ買い切り型」のため、導入後の継続費用がなく、運営の自由度を手元に残せる
- 「加盟金なし」を謳うFCでも、ロイヤリティや仕入れマージンの仕組みは確認が必要
FCとノウハウ買い切り型の違いは整理できても、「自分の店に当てはめたときにどうなるか」は、数字を並べてみないと見えてきません。山道家モデルの詳細ページでは、オリジナルプランとブランドプランそれぞれの内容と、説明会への申込み方法を確認できます。比較の材料を手元に揃えてから判断してください。
山道家モデルとFCを、項目別に比較する
ここで具体的に並べてみます。あくまで一般的なラーメンFCとの比較ですが、参考にしてください。
| 比較項目 | 一般的なラーメンFC | 山道家モデル |
|---|---|---|
| 加盟金 | 数十万〜数百万円が多い | なし |
| 月額ロイヤリティ | 売上の数〜十数%程度 | なし |
| 契約期間の縛り | 5〜10年が一般的 | なし |
| 屋号・ブランド | 本部指定 | 独自屋号 or 山道家ブランド(選択式) |
| メニュー変更 | 制限がある場合が多い | 自店に合わせて調整可 |
| 仕入れ先 | 本部指定が多い | 仕入先紹介+自店で管理 |
| 対象とする営業形態 | 新規出店・専業が中心 | 既存店の昼間遊休時間の活用に特化 |
| 実証実績 | FC本部の複数店舗実績 | 5席・3時間・月250〜350名の実証店舗(現在も営業中) |
どちらが優れているかという話ではなく、「自分の状況に合っているか」の問題です。新規出店でゼロから飲食業を始めるならFCの安定感は意味があります。でも夜営業の既存店で昼の3時間だけ回すなら、毎月のロイヤリティより「仕組みを一度受け取って自分で運用できること」の方が合っている場合が多い。
「間違いなく正統派の家系ラーメン」
実証店舗ご来店のお客様より
この評価は、長時間スープを炊き続ける専業ラーメン店と同じ設備を持っているからではありません。スープ・タレ・鶏油・麺・チャーシュー・提供の仕方、その全体のバランスを実際の営業の中で調整し続けた結果です。昼3時間・カウンター5席の小さな営業でも、この評価はちゃんと積み上がっています。
昼3時間の営業にこだわった理由についても詳しく書いていますが、「短時間だから妥協する」ではなく「短時間でも本格的に成立させる設計をする」という発想が、山道家モデルの根っこにあります。
「自由度」は、誰にとっても正義ではない
ここも正直に書いておきます。「FCの縛りがない=良いこと」と単純に言い切るつもりはありません。
自由度が高い分、判断するのは自分です。何かうまくいかないとき、本部に頼れる仕組みはない。山道家モデルはレシピとオペレーション、仕入先の紹介、開業研修まで含めてお渡ししますが、日々の運営判断は導入した店主が行います。「言われた通りにやれば安心」という安心感を求めているなら、FCの方が向いているかもしれない。それは否定しません。
大切なのは、あなたのお店に合った方法を選ぶことです。月商規模・席数・夜営業との兼ね合い・スタッフ体制——これらをきちんと見て、FCとノウハウ買い切り型のどちらが自分の状況に合っているか、冷静に比較してほしいと思っています。
売上より利益にこだわるようになった本音でも書きましたが、昼営業を始める目的は売上の数字を増やすことではなく、手元に残る利益を増やすことです。その目的に対して、どの方法が一番コスト構造として合っているか——そこから逆算して考えることをお勧めします。
まとめ:比較するなら「今の自分の店」を基準に
FCと山道家モデル、どちらが正しいかではなく「今の自分の状況にどちらが合うか」で考えてください。夜営業が中心で昼間の店舗や厨房が空いている。新規で物件を借りる資金は動かせない。屋号や運営の自由度は手元に残したい——こういう状況の飲食店オーナーに、山道家モデルは設計されています。
加盟金なし・ロイヤリティなし・契約期間なしにしたのは、「安く見せたい」からではなく、小規模・短時間の二毛作営業で利益を出すには、継続コストを乗せない構造の方が合っているからです。そこは本音として伝えておきたかった。
何か気になることがあれば、まずは電話でも構いません。054-363-2766 にご連絡ください。
「加盟金なし・ロイヤリティなし」の理由は読んでもらえたと思います。次に確認すべきは、自分の店の席数・営業時間・スタッフ体制に、この仕組みが実際に合うかどうかです。説明会では個別の状況をもとに話せるので、まずは申込みページで日程を見てみてください。


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