バーでランチ営業を始めるための完全ガイド

ランチ営業・小規模運営

先日、都内でバーを経営されているオーナーの方からこんな相談をいただきました。「ランチを始めたいと思ってラーメンFCを調べたんですが、加盟金が高くて。月々のロイヤリティも続くとなると、正直しんどいですよね……」

その気持ち、よく分かります。バーという業態は、夜に照明や内装にこだわって作り上げた空間がある。その空間が昼間、まるごと空いている。家賃は当然一日分かかっている。「何かやらなければ」と思っているのに、フランチャイズの数字を見るたびに手が止まる——そういう経営者の方は、実は少なくないんです。

この記事では、バーでランチ営業を始める際の基本的な手順と、フランチャイズ以外の選択肢について、私自身の経験をもとに整理してお伝えします。「まず何を決めればいいのか」が分かる内容を目指しました。

こんな方におすすめ

  • ✅ バー・ダイニングバーを経営していて、昼間の時間が空いている方
  • ✅ ランチ営業を始めたいがFCの加盟金・ロイヤリティが気になっている方
  • ✅ 自分の店名・スタイルを守りながら新業態を試したい方
  • ✅ 少人数・短時間で回せる昼の営業形態を探している方
  • ✅ 新しく物件を借りずに収益源を増やしたい方
バーでランチ営業を始めるための完全ガイド | 山道家二毛作モデル

バーの昼間が「空き時間」のままである本当のコスト

バーを経営していると、夜の準備や仕込みに集中しがちで、昼間の時間については「もったいないとは思っているけど……」と後回しになりやすい。でもこれ、経営の視点で一度数字に落とし込んでみてください。

たとえば月の家賃が15万円だとします。営業しているのが18時〜24時の6時間だけなら、一日あたりの「使っていない時間」のほうが圧倒的に長い。家賃の負担は夜営業の売上だけで背負っていることになります。昼に何もしないことは「ゼロ」ではなく、毎月コストが発生し続けている状態です。

「では何かやろう」となったとき、多くの方が最初に検索するのがフランチャイズです。確かに看板・レシピ・マニュアルがセットで手に入る安心感はある。ただし一般的なFCでは、加盟金が数十万〜百万円以上、月々のロイヤリティが売上の数パーセント、さらに契約期間の縛りがついてくることも珍しくありません。「昼3時間だけ試したい」という規模感と、FCの初期投資が釣り合わないと感じる方が多いのは当然のことだと思います。

バーならではの事情もあります。内装に個性がある、カウンターが主役、夜のブランドイメージがある——そうした積み上げてきたものを、FC加盟によって「別の看板」に置き換えることへの抵抗感も、少なくないはずです。

フランチャイズを使わずにランチ業態を導入する、という考え方

「FCを使わずにラーメンを始める」というと、「じゃあレシピを買えばいいの?」と思われる方もいます。でもレシピだけ手に入っても、実際に営業できる状態になるまでには、仕入れ先の確保・オペレーションの設計・提供方法の調整など、やることはたくさんあります。ラーメンレシピの購入だけで営業を始められるかどうかについては別の記事で詳しく触れていますが、レシピはあくまで出発点です。

私が「山道家二毛作モデル」として整理している仕組みは、もともと自分自身の問題を解決するために作ったものです。2009年から焼肉・ホルモンの夜営業を続けてきた中で、昼間の席と厨房が毎日空いていた。その時間を使って家系ラーメンのランチを始めたのが、山道家の始まりです。

このとき意識したのが「FCに入らない」という選択でした。理由はシンプルで、毎月ロイヤリティを払い続けることが、昼3時間・5席という規模では収益を圧迫する可能性があったからです。「利益を増やすために始めるのに、毎月費用が出ていく」という構図では本末転倒になりかねない。だから必要なノウハウを一度だけ導入し、あとは自分の店として運営する形を選びました。

バーの経営者にとっても、この発想は使えると思っています。夜のブランドを守りながら、昼だけ別のメニューで動かす。FCの看板に縛られず、自分のペースで調整できる。そのほうが、バーという業態の個性を殺さずに済みます。

✓ ここまでのポイント

  • 昼間の営業をしないことは「現状維持」ではなく、毎月コストが出続けている状態
  • FCは安心感がある一方、加盟金・ロイヤリティ・契約縛りが小規模昼営業と合わないケースがある
  • 「必要なノウハウを買い切りで導入し、自店として運営する」という第三の選択肢がある

「FCに入らずにランチ業態を立ち上げる」と決めても、仕入れ先・オペレーション・提供方法の調整をどう整えるかが次の壁になります。山道家モデルの詳細ページでは、オリジナルプランとブランドプランの違い、開業研修・仕入先紹介の内容まで確認できます。説明会への申込みも同ページから可能です。

山道家モデルの内容・プラン比較を見る

バーでランチ営業を始める前に決めること、5つ

「では実際に何から手をつければいいか」を順番に整理します。業種によって細かい違いはありますが、バーの場合に特に意識してほしいポイントに絞ってお伝えします。

① 提供する商品を1本に絞る
バーのカウンターで昼にどんなメニューを出すか。最初から複数品目を用意しようとすると、仕込みも在庫管理も複雑になります。まず1品に絞って、それを安定させることが先決です。家系ラーメンを選んだのも、「一品で成立する」商品だったからというのが大きな理由のひとつでした。

② 夜の仕込みと切り分ける
夜の営業準備に影響が出ると、昼の営業を続けることが難しくなります。昼に使う食材・仕込み時間・動線を、夜のルーティンと切り分けて設計することが重要です。同じ店舗で別業態を運営するための準備についてまとめた記事も参考にしてみてください。

③ 何時から何時まで営業するかを先に決める
バーの場合、仕込みや清掃の時間を考えると、昼営業のスタートは11時前後が現実的なことが多い。私の実証店舗では11:00〜14:00という3時間で営業を続けており、この時間設定が「準備・営業・片付けをワンセット」として無理なく回すうえで機能しています。長く開けることより、決めた時間を安定して続けることのほうが大切です。

④ 誰が回すかを決める
新しくスタッフを採用する余裕がない場合でも、2名で回せる設計にすることは可能です。ただし「夜のスタッフが昼も入る」場合は、シフトと体力の負担を現実的に見ておく必要があります。

⑤ 告知の方法を最初に決めておく
夜のお客様はバーとして認識している場合がほとんどなので、「昼もやっている」ことを知ってもらう導線が必要です。SNSや店頭POPなど、既存の接点を活かした告知から始めるのが現実的です。

「本格的な家系ラーメンだと思って食べました。真面目に家系をやっていると思わせる一杯でした。」

実証店舗ご来店のお客様

山道家の実証店舗は5席・3時間営業です。それでも「本格的」「正統派」という評価をいただいているのは、スープ単体ではなく、タレ・鶏油・麺・チャーシュー・提供方法の全体のバランスを調整してきた結果だと思っています。バーのカウンター席でも、同じ考え方は使えます。

「FC加盟金を払わずに始める」が現実になるケース

FCに入らない選択をした場合、懸念になるのは「品質を維持できるか」という点だと思います。「サポートがないと不安」という声はよく聞きます。

ただ、FCのサポートの多くは「初期の立ち上げ」に集中しています。一方でロイヤリティは営業している限り毎月発生し続けます。つまり立ち上げ後に安定してきた段階では、「サポートに見合うコストかどうか」を改めて考える必要があります。

買い切り型でノウハウを導入するモデルの場合、初期に一定の費用がかかりますが、その後は毎月の固定コストが発生しません。5席・3時間で月商25万〜33万円という実績は、ロイヤリティがない前提で成り立っています。同じ数字でも、毎月数パーセントが抜けていくかどうかで、手元に残る利益は大きく変わります。

また、飲食店の間借り営業と二毛作営業の違いでも触れているように、「自分の店舗で自分のやり方で動かす」という形は、運営の自由度が高い分、改善のスピードも上がりやすい。FCのマニュアル通りにしか変えられない、という縛りがないからです。

大切なのは、「FCが悪い」ということではなく、「自分の店の規模・業態・目標に合った方法を選ぶ」ということです。昼3時間・5〜10席の規模で月に新しい利益を作ることが目的なら、買い切り型のほうが構造として合っているケースが多い、というのが私の実感です。

まとめ:バーの昼間は、今すでにある資産です

バーでランチ営業を始めることは、「新しいお店を作ること」ではありません。今すでにある厨房・カウンター・冷蔵庫・営業許可、そして昼間の時間——その全部を使って、新しい利益を作ることです。

FCへの加盟を否定するつもりはありませんが、加盟金・月々のロイヤリティ・契約縛りが自分の規模感と合わないと感じているなら、別の選択肢があることを知っておいてほしい。「必要なノウハウだけを導入して、あとは自分の店として動かす」という形は、バーという業態の個性を守りながら昼間の時間を収益化するうえで、現実的な方法のひとつだと思っています。

まず何から動けばいいか分からない、という方はお電話でも気軽にご相談ください。
📞 054-363-2766(山道家二毛作モデル・鈴木)

「加盟金もロイヤリティもなく、自分の店名でランチを始めたい」という方向性が固まったなら、次は具体的な数字と手順を確認する段階です。山道家モデルの詳細ページでは、実証店舗の運営実績と導入の流れ、説明会の日程を案内しています。

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