焼肉店の昼間の店舗活用にラーメンは向いていますか?

二毛作・店舗活用

「昼間、客席も厨房もまるごと空いているのに、何も生み出せていない」

「ランチ営業を始めたいとは思っているけれど、何を出せばいいか分からない」

「新しい業態を試したいが、自分たちの屋号や雰囲気を壊したくない」

焼肉店やホルモン店を営む経営者から、こういった声をよく聞きます。特に最後の「屋号を変えたくない」という点は、見過ごされがちですが、実は多くの方にとって大きなハードルになっています。

今回は、焼肉店の昼間の店舗活用としてラーメンが向いているかどうかを、実際に自分でその両立を経験してきた立場からお伝えします。

こんな方におすすめ

  • ✅ 焼肉店・ホルモン店を経営していて昼間の店舗が空いている方
  • ✅ 新業態を始めたいが自店の屋号やブランドを守りたい方
  • ✅ FCのように屋号変更を求められる仕組みに抵抗がある方
  • ✅ 少人数・短時間でラーメン営業を試してみたい方
  • ✅ 夜営業の仕込みに支障なく昼の収益源を追加したい方
焼肉店の昼間の店舗活用にラーメンは向いていますか? | 山道家二毛作モデル

焼肉店にとって「昼のラーメン」が相性の良い理由

焼肉店の厨房には、もともと火力設備、ダクト、換気設備が整っています。ラーメンの提供に必要な基本的な熱源と作業スペースは、多くの場合すでに揃っています。ゼロから厨房を作る必要がない、という点は他の業態と比べても大きな利点です。

カウンター席についても同様です。焼肉店では夜にカウンターをあまり使わないケースが多く、昼間のラーメン営業では数席のカウンターがそのまま主力の客席になります。

また、焼肉店は夜に強い業態です。裏を返せば、昼間の時間帯が丸ごと遊休時間になっている可能性が高い。家賃も設備費も一日分かかっているのに、収益が生まれる時間が限られているというのは、経営効率の観点から見てもったいない状況です。

焼肉店の昼営業でラーメンとの相性がよい理由については別記事でも詳しく触れていますので、参考にしてみてください。

「屋号を変えたくない」という気持ちを大切にしてほしい

ラーメン営業を始めることを検討した際、多くの方が最初に思い浮かべるのがフランチャイズ(FC)への加盟です。確かにFCにはノウハウや知名度を借りられるメリットがあります。ただ、FCの多くは指定された屋号や店舗表現を使うことを条件としています。つまり、「〇〇家 ××店」のような形で、自分の店の名前は看板から消えることになる。

これが気になる方は、決して少なくありません。

長年かけて地元のお客様に親しんでもらった屋号。スタッフと一緒に築いてきた店の雰囲気。そういったものをリセットしてまで、新業態を始めることに踏み切れないのは、当然の感覚だと思います。

そして、その感覚は正しい判断軸だと私は考えています。屋号はブランドであり、長期的には資産です。それを簡単に手放す必要はありません。

大切なのは、自店の名前のまま、あるいは自分で考えた新しいブランド名で、ラーメン営業を始める選択肢があることを知ることです。

✓ ここまでのポイント

  • 焼肉店は設備・厨房・カウンター席の面でラーメン導入との相性が良い
  • FCへの加盟は屋号変更が条件になるケースがあり、ブランドを守りたい経営者には別の選択肢が必要
  • 自店の屋号または独自ブランドのままラーメン営業を始める方法がある

「屋号を変えたくないけれど、ラーメン営業を始めたい」というところまで読んで、では実際にどう進めるのか、手順の詳細が気になっている方もいると思います。山道家モデルでは、自店の屋号で始める「オリジナルプラン」と、山道家ブランドを使う「ブランドプラン」の2つの選択肢を用意しており、説明会で具体的な違いを確認できます。

自店の屋号で始める方法と山道家ブランドプランの違いを確認する

自分のブランドを残したまま、ラーメン営業を始める具体的な手順

実際にどう動くか、ざっくりとした流れを整理します。

① 現状の確認
まず自店の昼間の状況を確認します。カウンターが何席空いているか、厨房に誰が入れるか、仕込みに使える時間はいつか。ここが出発点です。

② 商品設計の選択
ラーメンの商品設計で重要なのは、スープだけではありません。タレ・鶏油・麺・チャーシュー・提供方法のトータルバランスで一杯の完成度が決まります。長時間かけてスープを炊き続けることが唯一の方法ではなく、業務用スープと自家製チャーシューや独自タレの組み合わせで、お客様に「本格的」と感じてもらえる一杯を作ることができます。

③ 屋号・ブランドの決定
この段階で「自店の屋号のままランチ営業として出す」か「別の昼用ブランドを作る」かを選びます。どちらを選んでも、看板や口コミに他社の名前が入ることはありません。自分で判断し、自分で決める。これは経営者として当然の権利です。

④ オペレーション設計
10時頃から仕込みを始め、11時に開店、14時に閉店し、その後夜営業の準備へ移る。このサイクルを無理なく回せるよう、工程と役割を整理します。夜営業への影響を出さないためにも、ここは丁寧に設計する必要があります。

⑤ 小さく始めて改善する
最初から満席を目指す必要はありません。カウンター5席からでも、3時間の営業でも、収益は生まれます。重要なのは、始めてみてから改善していくことです。

「本格的な家系ラーメン」

実証店舗へのご来店客より

この声は、清水駅前で実際に営業している山道家の実証店舗に対してお客様からいただいたものです。カウンター5席・11時〜14時・基本2名体制という小規模な運営です。それでも「本格的」という言葉をいただけたのは、一杯の全体バランスを丁寧に設計した結果だと感じています。

月間客数は約250〜350名、客単価は約950円、月商は約25万〜33万円。数字は季節や営業日数で変動しますが、5席・3時間という限られた条件でも利益を生み出せることを、この実績が示しています。

「ラーメンを導入する目的」を明確にしておくこと

ラーメンを始めることそのものが目的になってしまうと、うまくいかないことがあります。あくまでも目的は、今ある店舗の遊休時間から新しい利益源を作ることです。

焼肉店の昼間の時間をどう活かすかという問いに対して、昼間に空いている飲食店が何を始めるとよいかという視点でも考えてみると、選択肢の整理がしやすくなります。

その上で、「ラーメンが自店に合っているか」を判断する。屋号を守りながら、少ない投資で、夜営業に影響を出さずに試せるか。その条件を満たせるなら、焼肉店の昼の活用策としてラーメンはかなり向いている選択だと思っています。

また、焼肉店で利益が出にくくなる原因として夜営業への依存があることも、頭に置いておくとよいかもしれません。収益構造を少し変えるだけで、経営の安定感は変わります。

まとめ:ブランドを守りながら、今ある店舗を活かす

焼肉店の昼間の活用にラーメンが向いているかという問いに対して、設備・席数・時間帯の観点からは「向いている」と言えます。さらに、「屋号を変えずに新業態を始めたい」という気持ちを大切にしながら進められる方法があることも、今回お伝えしたかった点です。

FCのように他社の名前を看板に掲げる必要はありません。自分の店の名前のまま、あるいは自分で考えたブランドで、ラーメン営業を始めることができます。新しく店を作るより、今ある店舗を活かす。それが、小規模飲食店の経営者にとって現実的で、負担の少ない一歩だと感じています。

何から手を付ければよいか迷っている場合は、まずお気軽にご連絡ください。電話でのご相談も受け付けています。
054-363-2766

5席・3時間・基本2名という実証店舗の数字を見て、「自分の店でも試せるかもしれない」と感じていただけたなら、次のステップは具体的なプランの確認です。レシピ・仕入先・オペレーション・研修がセットになった導入支援の詳細と説明会の日程は、以下からご覧いただけます。

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