夏が本番を迎えるころ、夜の居酒屋や焼肉店はかき入れ時のはずなのに、昼間の店内だけは驚くほど静かです。テーブルも厨房も、午前中から午後2時ごろまでは完全に止まっている。そのことに気づいていても、「何をやればいいか」より先に「自分の店の看板を守れるか」という不安が頭をよぎる経営者は少なくありません。
飲食店の空き時間は、理屈のうえでは収益に変えられます。ただし、「屋号を変えたくない」「別会社のブランドで統一されるのは嫌だ」という条件が加わった瞬間、選択肢がぐっと絞られてしまう。そこで今回は、自店のブランドを守りながら空き時間を活用するための具体的な考え方と手順を整理しました。
こんな方におすすめ
- ✅ 夜営業中心で昼間の厨房・客席が空いているオーナーの方
- ✅ ランチ営業を始めたいが、FCの屋号に縛られたくないと考えている方
- ✅ 自店の看板を残しながら新しい収益源を作る方法を知りたい方
- ✅ ロイヤリティなしで家系ラーメンのノウハウを導入できるか検討中の方
- ✅ 少人数・短時間から試せる業態を探している小規模飲食店の経営者の方

自店のブランドを守りながら昼営業を始めるのは、なぜ難しいのですか?
昼間の空き時間を活用したいと思ったとき、まず思い浮かぶ選択肢の一つがフランチャイズです。仕組みが整っていて、看板に知名度がある。それは確かに魅力です。ただ、FCに加盟するということは、多くの場合「指定された屋号と店舗表現を使う」ことを意味します。長年育ててきた自分の店名を昼だけ別の名前に変えることに、抵抗を感じる経営者は多い。
さらに、FCの場合は加盟金・月額ロイヤリティ・契約期間という三つの縛りが発生します。売上が少ない月でもロイヤリティは出ていく。これでは「空き時間を収益化する」はずが、固定費を増やすだけになりかねません。「自分のブランドを守りながら、余計なコストをかけずに始めたい」という要望は、FCの仕組みとは根本的に相性が悪いのです。
「屋号を守る」という条件を満たす方法は、どんなものがあるのですか?
選択肢は大きく三つあります。①完全に自力で商品開発する、②FCに加盟して別屋号で運営する、③実績のあるノウハウだけを買い切りで導入し、屋号は自店のまま運営する。
①の自力開発は自由度が高い反面、スープ・タレ・麺・チャーシューの組み合わせを一から試行錯誤する時間が必要です。夜営業を抱えながらそこに割ける時間は、現実的にほとんどありません。②のFCは前述の通り、屋号と継続費用の問題が残ります。
③の「ノウハウだけを導入する」という方法は、まだ知名度が高くありませんが、実際に機能します。スープの設計・タレの調合・麺の選定・チャーシューの製法・提供方法という、ラーメン一杯の品質を決める要素を、実証済みのレシピとして受け取る。その上で、看板は自分の店名でも独自の新ブランド名でも、どちらでもよい。運営ルールも店舗ごとに合わせて決める。これが「ブランドを守りながら始める」最も現実的な道です。
具体的には、どういう手順で進めるのですか?
私自身が清水駅前で実証してきた手順をそのままお伝えすると、大きくは四つのステップです。
ステップ1:現在の店舗の「使える時間と席数」を確認する
何席、何時から何時まで、何人で動けるか。この三つの数字が出発点です。カウンター席が5席あれば、それだけで十分なスタートラインに立てます。
ステップ2:商品の骨格を決める
ラーメンの場合、スープだけが商品ではありません。タレ・鶏油・麺・チャーシュー・提供のタイミングと温度、この全体が一杯の満足度を作ります。長時間スープを炊く必要はなく、業務用スープを軸にしながら、タレや鶏油・麺のバランスで「本格的」という評価を作ることは可能です。
ステップ3:屋号と業態の名前を決める
既存の店名をそのまま昼営業に使う場合は、「○○のランチ」という形でシンプルに展開できます。昼だけ別ブランドを立てたい場合は、ロゴ・メニューデータ・販促物まで一緒に整えることで、準備の手間を大幅に省けます。どちらが正解かは店舗によって異なります。
ステップ4:オペレーションを夜営業の動線に合わせて設計する
11時開店・14時終了・その後に夜の仕込みへ移る、という流れを最初から設計しておくことが重要です。昼と夜が干渉し合わないよう、仕込みの分担と片付けの順番を整理しておけば、スタッフ2名でも十分回せます。
✓ ここまでのポイント
- FCに頼らなくても、実証済みのノウハウを買い切りで導入することで、自店の屋号を守りながら昼営業を始められる
- ラーメン一杯の品質は、スープだけでなくタレ・鶏油・麺・チャーシュー・提供方法の組み合わせ全体で決まる
- オペレーションを夜営業の動線と切り離して設計することで、2名・3時間の小規模営業が成り立つ
「屋号を変えたくないが、昼の収益源を作りたい」という条件を両立できるか、まだ整理しきれていない部分があるかもしれません。山道家モデルの説明ページでは、オリジナルプランとブランドプランの違い、具体的な導入内容を確認できます。読むだけでも構いません。
本当に5席・3時間で収益は生まれるのですか?
「小さすぎて意味がないのでは」と感じる方もいます。実際に私自身が清水駅前で運営している実証店舗の数字をお伝えすると、カウンター5席・11時〜14時の3時間営業で、月間客数は約250〜350名、月商は約25万〜33万円です。客単価は約950円。
もちろん、数字は営業日数や季節によって変動します。実績の中心的な意味は、5席・3時間という小規模営業でも収益を生み出せることです。新しく物件を借りるわけでも、大きな設備投資をするわけでも、スタッフを何人も採用するわけでもない。今ある店舗の「空いている時間と席」を動かしているだけです。
「間違いなく正統派の家系ラーメン」
実証店舗を訪れたお客様より
「チャーシューが本当に美味しい」
実証店舗を訪れたお客様より
長時間スープを炊いているわけではありません。それでも「本格的」「正統派」と評価されているのは、一杯を構成する要素全体を丁寧に設計しているからです。お客さんが判断するのは、作り方のプロセスではなく、目の前の一杯の満足度です。
自分の店に合った方法を選ぶには、何から確認すればよいのですか?
まず確認してほしいのは、「昼間に使っていない席が何席あるか」と「夜の仕込みが何時から始まるか」の二点です。この二点が分かれば、どの規模・何時間の昼営業が現実的かが見えてきます。
屋号については、既存の店名をそのまま使うか、新しいラーメンブランドを立てるかで、準備する内容が変わります。既存店名で始めるなら、レシピとオペレーションさえ整えれば動き出せます。新ブランドを作るなら、ロゴ・メニューデータ・販促物まで一式揃えることで、開業準備の時間を大幅に短縮できます。
山道家モデルには一つの正解はありません。焼肉店の昼営業と居酒屋の昼営業では、厨房の動線も仕込みのタイミングも違います。店舗ごとの最適解を見つけることが、続けられる仕組みを作る第一歩です。
まとめ:空き時間を収益に変える判断基準は、「自分のブランドを守れるか」です
飲食店の空き時間を収益化する方法は複数あります。ただ、「自店の看板を守りたい」「加盟金やロイヤリティを避けたい」「夜営業に影響させたくない」という条件が重なると、FCという選択肢は現実的ではなくなります。
必要なのは、実証された商品設計のノウハウと、自分の店舗に合ったオペレーションの設計です。大切なのは、新しく店を作ることではなく、今ある店舗の空いている時間を、無理なく収益へ変えることです。
導入を検討されている方、あるいは「うちの店で本当にできるのか」を確かめたい方は、まずお電話でご相談ください。
📞 054-363-2766(山道家二毛作モデル 担当:鈴木)
5席・3時間でも収益が生まれるという話は、「自分の店でも同じことができるか」が次の問いになるはずです。説明会への申込みページでは、店舗状況に合わせた相談の入口が用意されています。まず自分の店の数字と照らし合わせてみてください。


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