「ホルモンを食べたことがある大人」が全体の約6割いる一方で、「食べてみたいけれど踏み出せていない」という方が3割以上いるという調査結果があります。その理由の多くは、「臭そう」「何を注文すればいいか分からない」「焼き方が難しそう」といった、来店前の不安です。
こんにちは、侍ホルモン清水駅前店の店主、鈴木諭です。17年間ホルモン焼き居酒屋を続けてきた中で、初めてご来店されるお客様が一番多く感じるのが「入口の高さ」です。でも実際に来てみると、帰り際には「また来ます」と言ってくださる方がとても多い。今日はそんな初めてのお客様が、来店してから帰るまでにどんな時間を過ごしているか、ある一夜を例に追いかけてみました。
こんな方におすすめ
- ✅ ホルモンを食べてみたいけれど、一歩踏み出せていない方
- ✅ 清水駅周辺でホルモン居酒屋を探している方
- ✅ 初めての店でどう過ごせばいいか不安な方
- ✅ 部位の選び方や焼き方を知りたい方
- ✅ 仕事帰りに炭火を囲みながらゆっくり飲みたい方

「ちょっと緊張するな」——来店直前のリアルな気持ち
今回の主役は、30代後半の男性・Aさん。職場の同僚から「ホルモン好き?」と聞かれて、正直に「食べたことなくて……」と答えたら、「だったら侍ホルモンに連れてってあげる」と誘ってもらったのが今日のきっかけです。
清水駅西口を出て、徒歩1分ほど歩くと、橙色の提灯の明かりが見えてきます。「入口がちゃんとあるか確認したかった」とAさんは後から笑って話してくれましたが、初めてのお店ってそういうものですよね。ドアを開けると、炭の香りがふわっと漂ってきます。煙くはない。むしろどこかなつかしいような、食欲をそそる香りです。
「いらっしゃいませ、初めてですか?」と声をかけると、Aさんはすこし驚いた顔をしながらもうなずいてくれました。私はこういうとき、席に案内しながら一言添えるようにしています。「初めての方でも迷わないようにご案内しますので、気になることは何でも聞いてください」と。それだけで、お客様の表情がほっとするのが分かります。
着席後5分——メニューを開いて最初の関門
Aさんが最初に感じたのは「メニューが多い!」という正直な戸惑いでした。ホルモンの種類だけでも、シロ・コブクロ・ハチノス・マルチョウ・テッポウ・ハツ……と並ぶと、確かに慣れない方には暗号に見えるかもしれません。
こういうとき、私がいつもお伝えするのはシンプルなことです。「まず全部知らなくて大丈夫です。今日はまずこれを食べてみてください」。そう言いながらおすすめするのが、ホルモンミックスボウル(レギュラー1,780円)です。人気の部位をバランスよく盛り合わせた一皿で、食べ比べながら自分の好みを探せます。「今日どれが好きだったか」がそのまま次回の注文につながるので、初めての方にはとても向いているメニューです。
Aさんはミックスボウルと生ビールをまず注文。同行の同僚の方がカルビとハラミも追加してくれました。この組み合わせ、実はかなり王道です。ホルモンの柔らかい脂感と、和牛の赤身の旨味を交互に楽しめる。生ビールとの相性も申し分ありません。
七輪に火が入ってから——「焼き方が分からない」問題を解消する
卓上七輪に炭をセットして、火が安定したところでAさんのテーブルへ向かいます。ここが初心者の方が一番迷うところです。「どのくらい焼けばいいか分からない」「生焼けが怖い」「焦がしそう」——こういった声をよく聞きます。
私が最初に伝えることは3つだけです。
- ホルモンは脂が多いので、脂が下に落ちてきたら網の端に移す
- 表面の色が変わって少しふっくらしてきたら食べごろのサイン
- 焦らなくていい。ゆっくり焼く方が美味しい
Aさんはうなずきながら、恐る恐る最初の一枚をトングでつかんで網に置きました。じゅーっという音。炭火の熱が直接伝わる音と香りは、フライパンや鉄板とはまったく違います。「あ、なんか楽しいですね」という言葉が自然とこぼれ出てきました。そうなんです。七輪を囲む時間って、料理を待つ時間ではなく、それ自体が食事の楽しみの一部なんです。
焼き加減は人それぞれで構いません。少しレアっぽいものが好きな方もいれば、しっかり焼きたい方もいる。「お好みの焼き加減でどうぞ」とお伝えしながら、私は少し離れて見守るようにしています。ああしろこうしろと指示するより、自分で焼いて自分で発見してもらう方が、ずっと記憶に残るんですよね。
✓ ここまでのポイント
- 来店時の「何を注文すればいいか分からない」は、ミックス系のメニューからスタートすることで解消できる
- 七輪炭火焼きは、焼き方のコツさえ押さえれば初心者でも十分楽しめる
- 焼く時間・食べる時間・話す時間——七輪を囲む空間全体が食事の醍醐味になる
食事の中盤——部位の違いが会話になる
ミックスボウルの各部位を食べ進めながら、Aさんはだんだん表情が変わってきました。「これ、全然臭くない」「この部位、脂が甘い」「こっちはコリコリしてる」——食べながら自然と言葉が出てくる。それがホルモンの面白いところです。
シロ(小腸)は脂の甘みが豊かで、初めての方でも好きになりやすい部位です。ハツ(心臓)はクセが少なくコリっとした食感があって、「肉っぽさ」を楽しみたい方に向いています。マルチョウは脂が多くてジューシーで、しっかり焼くと外はカリっと、中はとろりとします。それぞれをゆっくり食べ比べながら、「自分はどれが好きか」を探していく過程が楽しいんです。
Aさんはマルチョウが気に入ったようで、「これだけでも追加できますか」と聞いてくれました。もちろんです。初来店でそんな言葉が出てくると、私はひそかに嬉しくなります。
「ホルモンが苦手だと思っていたが好きになった。七輪で焼くホルモンが想像以上に美味しかった。」
初来店のお客様(30代・男性)
「初めてでも安心して注文できた。地元にこんなお店があることを知らなかった。」
清水区在住のお客様(40代・男性)
お会計後——「また来ます」が一番の言葉
2時間ほど経って、Aさんたちがお会計を済ませたあと、少し立ち話になりました。「正直、最初は緊張してたんですけど、全然難しくなかったです。来てよかった」と言ってくれました。その言葉が、17年間この仕事を続けてきた理由のひとつです。
ホルモンは決して難しい料理ではありません。知らないから難しく見えるだけで、来てみれば何のことはない。七輪を囲んで、焼きながら食べて、好みの部位を見つけて、お酒を飲む。それだけのことです。でもその「それだけのこと」が、仕事終わりの一日をリセットしてくれる時間になると信じています。
私、鈴木諭は調理師として18年の経験を持ち、2009年にこの店を始めました。最初から「ホルモンの楽しさを伝えること」を大切にしてきました。それは今も変わりません。初めてご来店される方には、来て良かったと思ってもらえるよう、できる限りのご案内をしています。メニューのこと、焼き方のこと、何でも気軽に声をかけてください。
清水駅西口から歩いて約1分。仕事帰りにふらっと立ち寄れる距離にあります。火曜日から土曜日は17:30から23:00、日曜・祝日は17:30から22:00まで営業しています(月曜定休)。まずは一度、七輪の前に座ってみてください。
まとめ:初めての方ほど、来てみれば分かる
ホルモン初心者の方が感じる不安——「何を注文すればいいか分からない」「焼き方が難しそう」「臭そう」——これらはすべて、来店前の想像から来ているものです。実際に席に着いて、七輪の前に座ってみると、思っていたよりずっとシンプルで、思っていたよりずっと楽しい時間が待っています。
メニューに迷ったら遠慮なく声をかけてください。焼き方が分からなければ一緒に確認します。Aさんのように、来た時より帰る時の方が笑顔になって出ていただければ、それが一番です。
ご来店をご検討の方は、お気軽にご予約・お問い合わせください。宴会のご相談もお電話でお受けしています。
📞 お電話でのご予約・お問い合わせ:054-363-2766
皆さまのご来店を、七輪の前でお待ちしております。


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