炭火の火起こしから営業開始までの一日に密着

六月に入ると、清水の街にも夏の気配が漂いはじめます。日が長くなって、夕方の空がまだ明るいうちから、仕事帰りのサラリーマンが駅前の通りを歩きはじめる。そんな季節の移り変わりを、私はここ清水駅前でもう17年間、毎日の仕込み作業の中で感じてきました。

今回は、「侍ホルモン 清水駅前店」の一日が実際にどんなふうに動いているか、少しだけ覗いていただこうと思います。炭に火を入れてから、最初のお客様をお迎えするまで——その間にどんなことを考え、何をしているのか。普段はなかなかお伝えする機会がないので、この場を借りて書いてみました。

こんな方におすすめ

  • ✅ 侍ホルモンがどんなお店か気になっている方
  • ✅ 個人店の店主がどんな思いで料理を準備しているか知りたい方
  • ✅ 清水駅周辺で安心して通えるホルモン居酒屋を探している方
  • ✅ 炭火焼きのお店にはじめて行ってみようと考えている方
  • ✅ 地元密着店の日常の雰囲気を感じてみたい方
炭火の火起こしから営業開始までの一日に密着 | 侍ホルモン 清水駅前店

午後2時:仕込みは「においを取ること」から始まる

開店は17時30分ですが、私が店に入るのは午後2時頃です。まず最初に手をつけるのが、ホルモンの下処理です。

ホルモンに対して「においが気になる」というイメージをお持ちの方は、今でも少なくありません。ただ正直に言うと、それは下処理の丁寧さで大きく変わります。どれだけ時間がかかっても、この工程は省略できない。17年間、そう思い続けています。

流水でしっかり洗い、余分な脂を整えて、臭みの原因となる部分を丁寧に取り除く。作業自体は地味で、見栄えがするものではありませんが、「ホルモンが苦手だと思っていたのに、ここのは食べられた」と言っていただけるときに、この時間のことを思い出します。

特製のタレに漬け込む工程も、この時間帯に行います。塩ダレと味噌ダレ、それぞれに合わせた下味のつけ方があって、仕込んだ翌日にちょうどよく味が馴染む。だから前日の仕込みも欠かせません。毎日の積み重ねが、当日の一皿につながっています。

午後4時:炭に火を入れる時間

仕込みがひと段落したら、炭の準備に移ります。卓上七輪に使う炭を、一つひとつ着火させていく作業です。

火起こしは、慣れていても気を抜けません。炭の状態は季節や湿度によって変わりますし、しっかり熾火(おきび)になっていないと、お客様のテーブルに出したときに安定した火力が出ない。最初から最後まで均一に焼けることが、七輪炭火焼きのおいしさを引き出す前提です。

炭火を見ていると、自然と気持ちが落ち着く感覚があります。この17年で変わらない時間のひとつです。七輪の火が安定してきた頃、ようやく「もうすぐ開店だな」という気持ちになります。

牛骨塩もつ鍋のスープも、この時間帯に最終確認をします。牛骨をじっくり炊き上げたスープは、毎日継ぎ足しながら育てているものです。香りと味わいのバランスを確かめて、その日の状態に合わせて微調整する。一年を通じてご注文いただける名物料理ですが、毎日同じ状態で出せるようにしているのは、こういう地道な作業があるからです。

✓ ここまでのポイント

  • ホルモンの下処理には毎日2時間以上をかけており、臭みのなさはこの工程から生まれている
  • 炭火七輪の準備は火力の安定にこだわり、開店前に丁寧に整えている
  • 牛骨塩もつ鍋のスープも毎日状態を確認しながら管理している

午後5時:店内を整えながら、頭の中でお客様を想像する

テーブルを拭いて、七輪を各席に配置して、メニューを確認する。開店30分前は、そういう細かい準備の時間です。

この時間に、今日はどんなお客様が来られるかを自然と考えます。宴会のご予約が入っている日は、人数や席の配置を再確認します。「ホルモンははじめてで」と電話で話してくれた方がいれば、何から案内しようかと考えておく。

初めてご来店される方が最初にどの部位を食べるか、それによってホルモンの印象が変わることがあります。だから、ホルモンが初めてという方には、まずはいろいろな部位を少しずつ試していただける盛り合わせをおすすめしています。部位によって食感も脂の甘みもまったく違う。食べ比べながら「これが好きだ」と気づいてもらえる瞬間が、私にとっても嬉しい時間です。

「七輪で焼くホルモンが想像以上に美味しかった。また絶対に来ます」

40代・男性

「ホルモンが苦手だと思っていたけれど、ここで食べて好きになりました。初めてでも安心して注文できました」

30代・女性

午後5時30分:開店。最初のお客様をお迎えする瞬間

暖簾を出して、ドアを開ける。この瞬間は、17年経っても毎回気持ちが切り替わります。

清水駅西口から歩いて約1分という場所柄、仕事帰りの方が早い時間からいらっしゃることが多いです。「今日は疲れたな」という顔で入ってきて、七輪の前に座って、ビールを一口飲んでから表情が和らぐ。そういう瞬間を、この店でずっと見てきました。

炭火で肉を焼く時間というのは、不思議と会話が生まれやすい。自分で焼きながら食べるという行為が、一緒にいる人との距離を縮める気がします。同僚と来られた方が、焼きながらいろいろな話をして、気がついたら2時間経っていた——そういう時間のすごし方が、この店の居場所なのだと思っています。

宴会のご予約が入っている日は、掘りごたつの座敷席を使うことが多いです。最大27名まで収容できるので、会社の宴会や歓送迎会、忘年会などでもご利用いただけます。コースには飲み放題もついているので、幹事の方が事前に全体の費用感を把握しやすいのも、ご好評をいただいている点の一つです。

まとめ:準備の積み重ねが、一皿になる

仕込みから火起こし、開店まで——書いてみると、特別なことは何もない日常の積み重ねです。ただ、その毎日の積み重ねが、お客様の「また来たい」につながるのだと信じてやっています。

調理師として18年、清水駅前でホルモン焼き居酒屋として17年。変わらず続けてこられたのは、ご来店くださるお客様のおかげに他なりません。「地元にこんなお店があるとは知らなかった」と言っていただけるたびに、続けてきてよかったと感じます。

仕事帰りにふらっと立ち寄っていただいても、宴会でご利用いただいても、はじめてホルモンに挑戦する方でも——どんな形でもお気軽にお越しください。七輪の前で、お待ちしています。

ご予約やメニューについてのお問い合わせは、お電話でもお気軽にどうぞ。
📞 054-363-2766

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