夏の暑い日も、冬の帰り道も、炭火の前に立つと不思議と気持ちが切り替わるものです。七輪のそばで「もうちょっと焼こうか」と眺めているとき、実は心の中でこっそり「待って、もうそこが食べ頃ですよ」と思っていることがあります。
こんにちは、清水駅前で「侍ホルモン」を営んでいる鈴木です。2009年の創業から17年、毎日ホルモンと向き合い続けてきましたが、今日は普段お客様に詳しく話す機会が少ない「焼きすぎるともったいない部位」の話をしようと思います。
ホルモンの魅力って、食感や脂の甘みにあるんです。でも、その魅力はちょっとした焼き加減のズレで薄れてしまう。チェーン店では誰も教えてくれないような、専門店ならではの話を書きます。
こんな方におすすめ
- ✅ ホルモンを食べたことがあるけど、もっと美味しく食べたい方
- ✅ 焼き方が分からずいつも「とりあえずしっかり焼く」になっている方
- ✅ チェーン店ではなく、地元の個人店で本物のホルモンを楽しみたい方
- ✅ 七輪炭火焼きの楽しさをもっと知りたい方
- ✅ 清水駅周辺でホルモン専門店を探している方

焼きすぎると「何を食べているか分からなくなる」部位がある
まっさきに名前を挙げるとすれば、「シマチョウ(大腸)」です。
シマチョウは、脂がたっぷりついた部位で、炭火にかざすとジュワッと脂が落ちて香ばしい煙が立ちます。この瞬間が楽しいのですが、ここで焼き続けてしまうのがもったいない。
脂が落ちきってしまうと、あのとろっとした甘みと独特のもちもち感が消えてしまいます。表面がこんがりしてきたら、少し早いかな?と感じるくらいのタイミングが実はちょうどいい。中がまだ柔らかく、脂の旨味が残っている状態で食べるのが、シマチョウ本来の美味しさです。
もう一つ挙げると、「ハツ(心臓)」も焼きすぎが惜しい部位です。ハツはコリコリとした食感が持ち味ですが、火を通しすぎるとただ硬くなるだけになってしまいます。表面に焼き色がつき始めたら、さっと返して間もなく食べるのがベスト。あのサクッとした歯ごたえを楽しんでほしい部位です。
「レバー(肝臓)」も同様です。うちのレバーは鮮度にこだわって仕入れているので、サッと炙る程度で十分です。中がほんのり赤みを帯びているくらいの状態で、タレとともに口に運んでいただくと、クセのない上品な甘みを感じていただけます。じっくり焼きすぎると、パサついてしまって本来の魅力が伝わりにくくなります。
なぜ個人店の炭火七輪だと、この違いが分かりやすいのか
チェーン店のガスコンロと炭火七輪では、熱の質がまったく違います。炭火は遠赤外線効果で食材の中から温めながら、表面には香ばしさをつけてくれます。ガスに比べて火力のムラがある分、焼く側が「今どんな状態か」を自分の目と感覚で判断しなければなりません。
これが実は、ホルモンを「食べる楽しみ」にしてくれる要素の一つです。
卓上の七輪を眺めながら、脂が落ちる音を聞きながら、「そろそろかな」と判断して食べる。この一連の時間が、ホルモンをただの料理ではなく体験にしてくれます。チェーン店ではなかなか味わえない、個人店ならではの時間の流れ方です。
当店に初めて来てくださったお客様から、こんな言葉をいただいたことがあります。
「地元にこんなお店があることを知らなかった」
地元在住のお客様
清水駅からすぐの場所に17年間お店を構えていながら、まだ知られていないことがある。それをこうして教えていただくたびに、もっと多くの方に伝えていかなければと思います。チェーン店の看板は目立ちますが、個人店の灯りは気づいてもらえた瞬間から、長いおつきあいが始まることが多い気がしています。
✓ ここまでのポイント
- シマチョウ・ハツ・レバーは焼きすぎると本来の食感と旨味が失われやすい部位
- 炭火七輪は「焼き加減を自分で見極める」楽しさがあり、それ自体が食体験の醍醐味
- 清水駅前で17年続く個人店だからこそ伝えられる、焼き方の細かなコツがある
「しっかり焼いたほうが安心」という思い込みを一度外してみてください
ホルモンに対して「しっかり火を通さないと怖い」というイメージをお持ちの方は多いです。これは決して間違いではありませんが、適切に下処理されたホルモンは、必要以上に焼く必要はありません。
当店では仕込みの段階で、各部位をていねいに下処理しています。臭みを取り除き、余分な脂を整えてから提供しているので、安心して召し上がっていただけます。「ホルモンは臭い」というイメージをお持ちだった方が、うちで食べて印象が変わったとおっしゃってくださることがあるのは、この下処理の積み重ねがあるからだと思っています。
調理師として18年間この仕事をしてきた経験の中で、一番大切にしてきたのは「素材の状態を活かすこと」です。ホルモンはとくに、部位ごとに最適な焼き加減が異なります。だから、一律に「焼きすぎる」のがもったいない。
初めてご来店される方には、席でお声がけしながら焼き方をご案内するようにしています。難しいことは何もありません。「これはさっと焼いてください」「これはもう少し待って」その一言が、ホルモンをより楽しく食べる入口になれば十分です。
部位の違いを知ると、食べる楽しみがぐっと広がります
ホルモンに詳しくなくても、何度か食べていくうちに「自分はどの部位が好きか」が自然と分かってきます。脂が多めでとろりとした食感が好きな方、コリコリした歯ごたえを楽しみたい方、さっぱりめの部位が好きな方、それぞれ好みが分かれます。
いろんな部位を食べ比べてみたいという方には、人気部位をバランスよく盛り合わせたホルモンミックスボウルがおすすめです。塩ダレか味噌ダレをお選びいただけますので、焼きながら「これはどの部位かな」と話しながら楽しんでいただけます。初めてご来店される方や、部位選びに迷っている方に特によくご注文いただいています。
「七輪で焼くホルモンが想像以上に美味しかった」
初めてご来店されたお客様
最近は、チェーン店ではなく個人店を選びたいという方が増えていると感じています。画一的なメニュー表の中から選ぶのではなく、その場でスタッフに相談しながら食べたいものを決める。そういう食事の時間を求めている方が、清水駅前まで足を運んでくださっています。
地元の会社員の方が仕事帰りに立ち寄り、七輪を囲みながら一日の疲れを少しずつ解きほぐしていく。そういう時間のためにお店を続けてきた17年間でした。焼き方の話も、部位の話も、こうしたやりとりの中でお伝えするのが一番伝わると思っています。
まとめ:焼き方を知ると、ホルモンはもっと面白くなる
ホルモンは焼きすぎるともったいない部位があります。シマチョウ、ハツ、レバー。それぞれに最適な焼き加減があり、そのタイミングを知るだけで、口の中に広がる味がまったく変わります。
チェーン店ではなかなか教えてもらえないような話を、当店では席でお伝えしながらご案内しています。清水駅から歩いてすぐの場所で、17年間そういう時間を積み重ねてきました。まだ来たことがない方には、ぜひ一度だけでも試してみていただきたいと思っています。
ご来店をお待ちしています。気になることがあれば、ご予約の際にお気軽にご相談ください。
📞 お電話はこちら:054-363-2766


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