七輪に火が入る瞬間に密着してみました

秋が深まると、炭火の匂いがいつもより恋しくなる気がします。街なかを歩いていて、どこかの路地から煙が漂ってくると、思わず足が止まることはありませんか。そういう感覚を大切にしている人ほど、最近は「チェーン店じゃなくて、個人店に行きたい」と感じているように思います。

今回は、清水駅西口から徒歩約1分の場所で17年間営業を続ける「侍ホルモン 清水駅前店」の店主・鈴木諭に、一日密着させてもらいました。七輪に火が入る瞬間から、最後のお客様が席を立つまで。その一日の流れをそのままお伝えします。

こんな方におすすめ

  • ✅ チェーン店ではなく、個人店ならではの雰囲気を楽しみたい方
  • ✅ 清水駅周辺で地元に根ざした飲食店を探している方
  • ✅ 炭火七輪で焼くホルモンの魅力を知りたい方
  • ✅ 仕事帰りにゆっくりお酒と料理を楽しみたい方
  • ✅ 宴会のお店選びで迷っている幹事さん
七輪に火が入る瞬間に密着してみました | 侍ホルモン 清水駅前店

昼過ぎから始まる、静かな仕込みの時間

鈴木が厨房に入るのは、営業開始よりずいぶん前のことです。店を開けるのは17時半ですが、仕込みはその数時間前から始まっています。

「ホルモンは下処理が一番大事なんです。鮮度や洗い方で、臭みがまったく違う。そこを丁寧にやるかどうかが、お客様の最初の印象を決めると思っています」

ホルモンに対して「臭そう」というイメージを持っている方は少なくありません。鈴木自身、長年そういうお客様と向き合ってきました。だからこそ、下処理には人一倍時間をかけます。真空包装機を使って鮮度を保ちながら、各部位を丁寧に仕込んでいく。この静かな作業が、夜の味を支えています。

牛骨塩もつ鍋のスープも、仕込みの中心のひとつです。牛骨をじっくりと炊き上げ、もつの旨味と合わせた塩味のスープ。「一年中注文が入るんです。夏でも頼んでくれるお客様がいて、それが一番うれしい」と鈴木は笑います。

17時30分、七輪に火が入る瞬間

開店直前、鈴木が各テーブルの卓上七輪に炭をセットします。この作業が、今回の密着の中で最も印象的な場面でした。

炭に火が移り始めると、厨房と客席の空気が変わります。煙の匂いでも、炎の明るさでもなく、なんというか「場が整う」感じとでも言えばいいのでしょうか。

「炭火って、ガスと違って自分でコントロールできないところがあるんです。それがいいと思っていて。お客様にも、その不完全さみたいなものを楽しんでほしい。強火で一気に焼くのもよし、じっくり遠火で焼くのもよし。その自由さが七輪の魅力だと思っています」

チェーン店のロースターは均一で使いやすいかもしれません。でも、卓上七輪には「自分で焼いている」という感覚があります。それがテーブルを囲む人たちの会話を生み出し、食事の時間そのものを豊かにする。鈴木はそこを大切にしています。

✓ ここまでのポイント

  • 仕込みから開店まで、ホルモンの下処理と炭の準備に時間をかけている
  • 卓上七輪の炭火には「お客様が自分で焼く楽しさ」を届けるという意図がある
  • 牛骨塩もつ鍋は通年人気のメニューで、スープから丁寧に仕込まれている

最初のお客様が来たとき、鈴木が必ずすること

開店から間もなく、最初のお客様が来店されました。仕事帰りとおぼしき40代の男性二人組。メニューを手に取りながら、「ホルモン、どこから頼めばいいですか」と遠慮がちに声をかけてきました。

鈴木の返答は迷いがありません。「まずはミックスから食べてみてください。色々な部位が入っているので、好きなものが見つかりますよ」。そう言いながら、七輪の炭の状態を確認し、焼き加減のコツを短く伝えます。

ホルモンは部位によって食感も脂の甘みもまったく異なります。初めての方が単品を選ぼうとすると、メニューの多さに戸惑うことも少なくありません。だからこそ、人気部位をバランスよく盛り合わせたホルモンミックスボウルは、侍ホルモンを知っていただく入口として長年親しまれています。レギュラー・大盛り・超大盛りのサイズ展開と、塩ダレ・味噌ダレの選択肢があるので、人数や好みに合わせて選べます。

「ホルモンが苦手だと思っていたけど、ここで食べて好きになった」という声を、鈴木は何度も聞いてきました。その言葉がある限り、初めての方への声かけをやめるつもりはない、と話します。

宴会の夜、テーブルが一番にぎわう瞬間

週に何度かは、宴会の予約が入ります。掘りごたつ座敷席は最大27名まで対応でき、半個室もあるため、会社の歓送迎会や忘年会の利用も多いです。

この日は地元企業の打ち上げで、20名ほどが来店されました。幹事さんは事前に飲み放題付きのコースを予約されていて、乾杯の生ビールとともにホルモンが運ばれると、あちこちから歓声が上がっていました。

「宴会で利用したら参加者全員に喜ばれた」

(40代・男性・地元企業勤務)

「宴会幹事さんは本当に大変なんですよ。お店選びが外れると、翌日から気まずくなることもある。だから、来てくれた方全員に楽しんでもらえるように、コースの内容や流れは毎回確認しながら動いています」

侍ホルモンの宴会コースは、ホルモン・和牛焼肉・牛骨塩もつ鍋など看板メニューをひと通り楽しめる内容で、飲み放題付きのコースもあります。お手軽コース5,000円、スタミナコース6,000円、もつ鍋コース6,000円と、用途に応じて選べるのも選ばれる理由のひとつです。清水駅西口から徒歩約1分という立地は、仕事帰りの集まりに使いやすく、二次会への移動もしやすいと好評です。

「チェーン店って、料理も接客も均一でしょう。それが安心感にもなるけれど、宴会が終わったあとの印象って、意外と薄いんですよね。個人店だと、店主の顔が見えるし、対応もその場その場で変わる。そこに価値を感じてくれる方が来てくれるのが、ありがたいなと思っています」

営業終了、炭が冷える前に

22時を過ぎると、お客様が少しずつ帰り始めます。最後のテーブルを見送り、炭の後片付けをしながら、鈴木は今日来てくれたお客様のことを振り返るといいます。

「初めてホルモンを食べた方が、また来てくれる。それが一番うれしいんです。売上じゃなくて、ホルモンが好きな人が増えることが、自分のやりがいだと思っています」

17年間、清水駅前でこの仕事を続けてきた理由はそこにあります。流行に乗るわけでも、規模を大きくするわけでもなく、毎日同じように七輪に火を入れ、ホルモンの楽しさを伝え続ける。その積み重ねが、地域のお客様との信頼になっています。

最近は「個人店を応援したい」という気持ちで来てくれるお客様も増えました。チェーン店にはない空気感、顔を覚えてもらえる安心感、毎回少しずつ変わる会話。そういうものを求めているなら、ぜひ一度、清水駅前の七輪を囲んでみてください。

まとめ

仕込みの時間から炭の後片付けまで、侍ホルモンの一日は「ホルモンの楽しさを伝えること」を中心に回っています。鈴木が17年間変えずにいるのは、七輪の炭火と、お客様への声かけです。チェーン店では体験できない、個人店ならではの時間がここにあります。

初めての方も、久しぶりの方も、宴会の幹事さんも、ぜひお気軽にご連絡ください。七輪の炭と、鈴木の話が待っています。

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