実は七輪を使う理由は「美味しさ」だけではありません

「なぜうちは七輪なんですか?」

お客様からそう聞かれることが、ときどきあります。ガスコンロのお店もたくさんある中で、なぜわざわざ炭を起こして、煙が出て、手間もかかる七輪を使い続けているのか。

正直に言います。「美味しいから」というのは、半分正解です。でも半分しか正解じゃない。

今日はその「もう半分」の話をしようと思います。17年間、清水駅前でホルモン居酒屋をやってきて、七輪を使い続けてきた理由。それは、料理の話だけでは終わりません。

こんな方におすすめ

  • ✅ 七輪炭火焼きが気になっているけれど、どう違うのか分からない方
  • ✅ ホルモン居酒屋の「こだわり」の裏側を知りたい方
  • ✅ 仕事帰りにゆっくり食事とお酒を楽しみたい方
  • ✅ 清水駅周辺でホルモン焼き居酒屋を探している方
  • ✅ チェーン店では味わえない個人店ならではの体験を求めている方
実は七輪を使う理由は「美味しさ」だけではありません | 侍ホルモン 清水駅前店

炭火と熱の話:七輪が「美味しさ」をつくる仕組み

まずは、美味しさの話から入りましょう。

炭火の熱は、ガスの熱とは少し性質が違います。遠赤外線の割合が高く、食材の表面だけでなく内側にも熱が伝わりやすいのが特徴です。ホルモンのような脂を含んだ肉を焼くとき、この熱の入り方の違いは仕上がりに影響します。

外側がしっかり焼けて、中はふっくら。脂が適度に落ちながら、香ばしい香りが立ち上がる。あの感じは、炭火ならではです。

それから、炭に脂が落ちたときに上がる煙。あの煙がホルモンに少し燻されるような香りをつけてくれます。「なんかいい匂い」ってお客様が言うのは、あの瞬間のことです。炭火の香りと肉の脂が混ざり合って、食欲を刺激する。これはガスではなかなか再現できないものです。

ただ、これだけなら「美味しさのための七輪」という話で終わります。でも私が17年間七輪を使い続けてきた理由は、もう少し違うところにあります。

七輪は「時間のつくり方」だと思っています

お客様が席に着いて、炭に火が入った七輪が卓上に置かれる。ホルモンが運ばれてきて、網の上に乗せる。ジュッという音がして、煙が上がる。

この一連の流れに、「何かが始まった」という感覚があります。

仕事帰りの方が多いこの店で、お客様がその日初めてスマホをしまう瞬間があります。七輪の火を見ながら、「あ、もうここにいていいんだ」という空気になる。言葉にすると大げさに聞こえますが、17年間ずっと見てきた光景です。

七輪を囲むと、自然と人の距離が縮まります。向かい合って話すのではなく、同じ方向を向いて、一緒に肉を焼く。「これもう焼けてる?」「こっちはもう少しかな」という会話が生まれる。それだけで、その場の空気が変わります。

私はホルモンを売っているつもりより、こういう時間をつくっているつもりの方が強いかもしれません。七輪はそのための道具でもあります。

✓ ここまでのポイント

  • 炭火の遠赤外線効果で、ホルモンの外はしっかり、中はふっくらと焼き上がる
  • 炭に落ちた脂から立ち上る煙が、香ばしい風味を生み出す
  • 七輪は「美味しさ」だけでなく、お客様の時間と会話をつくる道具でもある

初めての方が「なんか楽しかった」と言う理由

ホルモンを初めて食べる方に、七輪があると何かが変わります。

メニューを見てどれを頼めばいいか分からなくても、とりあえず七輪の前に座って、焼き始めてしまえばいい。焼き方を聞いてくれれば説明しますし、「これ何ですか?」という質問も自然と出てきます。焼く作業があると、料理が届いて終わりじゃなくて、その場でずっと何かに関わり続けられる。

当店のホルモンミックスボウルは、そういう初めての方に最初の一皿としておすすめしているメニューです。複数の部位がバランスよく入っているので、「どれを選べばいいか分からない」という不安が一度なくなります。七輪で一つひとつ焼きながら、「これは柔らかい」「これは脂が甘い」と食べ比べていくうちに、自分の好みが分かってくる。そういう楽しみ方ができます。

ホルモン初心者の方が帰り際に「思ってたより全然食べやすかった」と言ってくださることがあります。それはホルモンの質の話でもありますが、七輪という形式が「一緒に楽しむ体験」を生み出しているからでもあると、私は思っています。

「七輪で焼くホルモンが想像以上に美味しかった。ホルモンが苦手だと思っていたけれど、好きになりました。」

30代・女性

「初めてでも安心して注文できました。店員さんが焼き方を丁寧に教えてくれて、楽しく食べられました。」

40代・男性

お客様には言わないけれど、七輪には手間がかかります

ここが裏話の核心部分です。

七輪を使うのは、実はお店側にとって手間のかかる選択です。炭の火起こしは毎日の仕込みの一部で、量の調整や炭の管理も必要です。テーブルに出すタイミング、炭の継ぎ足し、火加減の確認。ガスコンロのようにスイッチ一つで安定した火力が出るわけではないので、気を配ることが多い。

それでも七輪を使い続けているのは、それだけの価値があると信じているからです。手間がかかることと、やめる理由は別の話だと思っています。

炭の種類や状態によって火力も変わります。季節や天候でも微妙に変わることがある。毎日まったく同じ条件というわけにはいきません。でもその「少しの揺れ」が、七輪の面白さでもあります。今日の炭はよく燃えている、今日は少し控えめにしよう。そういう感覚は、17年やってきてもまだあります。

お客様が「今日も美味しかった」と言ってくれるとき、その美味しさの裏にはこういう積み重ねがあります。表には出てこない部分ですが、大切にしてきたことの一つです。

まとめ:七輪を囲む時間を、清水駅前で

七輪を使う理由を一言で言うなら、「その場にいる人と、同じ時間を過ごすための道具だから」ということになるかもしれません。

美味しく焼ける。香りがいい。そういう食の話はもちろんあります。でも七輪が卓上にあることで、会話が生まれて、笑いが出て、今日一日の疲れが少しずつほぐれていく。そういう時間をつくることも、料理と同じくらい大切にしてきたことです。

清水駅西口から徒歩約1分の場所で、17年間そういう場所を続けてきました。初めての方も、何度も来てくださっている方も、七輪を囲みながらゆっくりしていただけたら嬉しいです。

ご予約やメニューのご確認は、以下よりどうぞ。宴会のご相談もお気軽にお声がけください。お電話でのご相談も歓迎しています。

📞 054-363-2766

ご予約・店舗情報はこちら

メニューを見る

コメント