先日、静岡市内で焼肉店を営む方からこんな相談をいただきました。「昼間、厨房もカウンターも完全に空いているんです。何かできないかと思ってはいるんですが、ラーメンって一体どこから手をつければいいのか、まったく見当がつかなくて」。
この言葉、すごく正直だと思いました。遊休時間をなんとかしたいという気持ちはある。でも、ラーメンという商品の作り方が分からない。スープは?タレは?麺はどこで仕入れるの?チャーシューは自分で作れるのか?——疑問が重なって、気づけば「またいつか考えよう」になってしまう。
店舗の遊休時間を収益化するには、この「分からない」を一つひとつ解消することが、最初の一歩です。今回の記事では、ラーメンの知識がゼロの状態からどう組み立てていくか、その具体的な考え方をお伝えします。
こんな方におすすめ
- ✅ 夜営業中心で昼間の厨房・客席が空いている飲食店経営者の方
- ✅ ラーメン営業に興味はあるが、スープやタレの知識がなく一歩踏み出せない方
- ✅ 仕入先・レシピ・オペレーションをゼロから探す時間が取れない方
- ✅ フランチャイズには頼らず、自店の屋号で新業態を始めたい方
- ✅ 少人数・短時間の小規模営業で新しい利益源を作りたい方

遊休時間の収益化に、なぜラーメンが選ばれるのか?
遊休時間の活用手段としてラーメンが選ばれる理由は、「客単価と回転数のバランスが取りやすいこと」にあります。定食は原材料費がかさみ、スイーツは客層が限られる。その点、家系ラーメンは約950円前後の客単価を維持しやすく、短時間で提供できるため、3時間の昼営業でも数字が出やすい業態です。
実際に私が清水駅前で運営している実証店舗「山道家」では、カウンター5席・営業時間は11時から14時の3時間・基本2名体制という条件で、月間250〜350名のお客様にご来店いただいています。月商にすると25万〜33万円ほど。数字は季節や営業日数によって変動しますが、5席という小さな規模でも、きちんと利益の出る営業が成り立つことは実証できています。
大切なのは、「ラーメン店を新たに開く」という発想ではなく、「今ある店舗の空き時間を利益へ変える」という視点です。その前提に立つと、商品の設計も自ずとシンプルになります。
スープ・タレ・麺・チャーシュー、どこから覚えればいいのか?
ラーメンの知識がない方がまず戸惑うのが、「覚えるべき要素が多すぎる」という点です。スープ、タレ、鶏油、麺、チャーシュー、トッピング——それぞれが独立した専門領域のように見えてしまう。
ただ、実際に営業してみて分かったのは、「それぞれを深く極める」より「それぞれのバランスを整える」ことの方がずっと重要だということです。どれか一つが突出して良くても、全体のまとまりが崩れると、お客様の満足にはつながらない。
山道家では、長時間店内でガラを炊き続ける方式は採っていません。それでも「間違いなく正統派の家系ラーメン」「真面目に家系をやっていると思わせる一杯」という声をいただいているのは、スープだけでなく、タレ・鶏油・麺・チャーシュー・提供方法の全体を細かく調整しているからです。
つまり、最初から「スープを一から炊けるようになること」を目標にする必要はありません。むしろ遊休時間の活用という目的に照らせば、業務用スープを適切に選び、タレと鶏油で味を整え、麺と仕入先を固め、チャーシューの製法を確立する——この順番で考えた方が、実際の営業開始までの道筋がずっとクリアになります。
✓ ここまでのポイント
- 遊休時間の収益化にラーメンが向く理由は、客単価・回転数・少人数運営のバランスの取りやすさにある
- スープを一から炊くことより、スープ・タレ・鶏油・麺・チャーシューの全体バランスを整えることが商品の満足度につながる
- 5席・3時間・基本2名という実証済みの小規模モデルが、遊休時間活用の現実的な出発点になる
仕入先も調理手順も一から探すとなると、試作だけで数か月かかるというのは、この記事で触れた通りです。山道家モデルの説明会では、実店舗で改善されたレシピ・仕入先紹介・開業研修の具体的な内容を確認できます。まずどんな内容か知るところから始められます。
仕入先や調理手順は、どうやって決めればいいのか?
「レシピが分かっても、どこで何を仕入れるかが分からない」——これも、独学で始めようとする方が必ずぶつかる壁です。業務用スープ一つとっても、メーカーは複数あり、濃度・風味・価格帯は様々。麺も地域の製麺所ごとに太さや加水率が異なる。そこを一から当たっていくと、試作だけで数か月が飛んでしまうことは珍しくありません。
私自身、横浜の吉村家をはじめ数多くの家系ラーメン店を食べ歩きながら、清水駅前の実店舗でレシピと仕入れ先を繰り返し検証してきました。その積み重ねがあるから、今は「このスープにはこのタレ、この麺」という組み合わせの根拠を持って伝えることができる。
遊休時間を収益化したい経営者の方にとって、ゼロから同じ時間をかけることは現実的ではありません。実店舗で改善され続けてきたレシピ・仕入先・調理手順を導入するのが、時間と労力の観点でも合理的な選択だと考えています。
「チャーシューが本当に美味しい」
実証店舗ご来店のお客様
「家系を食べるならここ一択」
実証店舗ご来店のお客様
こうした声は、レシピを机上で組み立てただけでは生まれません。実際に営業しながら、チャーシューの厚みや漬け時間、鶏油の量、麺の茹で加減を少しずつ修正してきた結果です。チャーシューひとつをとっても、製法と火入れの手順が仕上がりに大きく影響するため、その点は研修でしっかりお伝えすることを大切にしています。
少人数・短時間での運営は、本当に成り立つのか?
「スタッフを新たに採用する余裕はない」「夜の仕込みに影響を出したくない」——この二つの不安は、ほとんどの夜業態の経営者が持っています。
山道家の実証店舗では、基本2名で回すオペレーションを設計しています。商品の種類を絞ることで、調理の複雑さを排除し、提供スピードを安定させる。10時に準備を始め、11時開店・14時に閉めれば、その後は夜の仕込みに移ることができる。このタイムラインは、夜営業を主軸に置いたまま昼の遊休時間だけを活用するための設計です。
ただし、「どの店舗でもこの通りにやれば良い」とは考えていません。席数・厨房の広さ・スタッフの動線・夜営業の仕込みタイミングは店舗によって異なります。山道家モデルには一つの正解はなく、店舗ごとの最適解があります。実証モデルを参考にしながら、それぞれのお店の状況に合わせてオペレーションを調整していくことが、継続できる営業につながると実感しています。
知識ゼロから始める場合、最初に何をすべきか?
ラーメンの知識がない状態からスタートするなら、最初にやることは「自分で全部調べること」ではありません。すでに実店舗で検証されたレシピ・仕入先・オペレーションの枠組みを借りて、自分の店舗に合わせてカスタマイズすることです。
ラーメンを導入することが目的ではなく、利益を生み出すことが目的です。その視点を持てれば、「家系ラーメンの専門家になること」ではなく「家系ラーメンを使って遊休時間を収益化すること」に集中できます。
開業研修では、調理の実技から仕入先の案内、当日のオペレーション確認まで、実際に営業できる状態を目指した内容をお伝えしています。レシピを渡して終わりではなく、「その後も続けられること」を前提にした支援の仕方が、山道家モデルの考え方の根っこにあります。
まとめ:遊休時間を収益に変える最初の一歩とは?
夜営業中心の飲食店が昼の空き時間を収益化するには、「ラーメンの知識がないから」という理由で止まっている必要はありません。スープ・タレ・麺・チャーシューの全体バランスを整えること、実店舗で検証されたレシピと仕入先を活用すること、少人数・短時間で回せるオペレーションを設計すること——この三つが揃えば、5席のカウンターと3時間の昼営業でも、新しい利益の柱を作ることができます。
新しく店を作るのではなく、今ある店舗を賢く活かす。それが、固定費を変えずに利益源を増やす、現実的な方法だと考えています。
ご相談・ご質問はお電話でも受け付けています。
📞 054-363-2766(山道家二毛作モデル)
5席・3時間・基本2名という実証済みの枠組みを、自分の店舗にどう当てはめるかが、次の具体的な問いになるはずです。説明会の申込みページでは、山道家モデルの詳細とオリジナルプラン・ブランドプランの違いを確認できます。自分のお店に合った選択肢を比較してみてください。


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