先日、常連のお客様からこんな一言をいただきました。
「ここって、メニュー少ないですよね。でもなんか、それが良いんですよね」
正直、最初はそのひと言がすごく嬉しかったです。というのも、山道家を立ち上げるときに一番悩んだのが、まさにメニュー構成だったから。「もっとバリエーションを増やしたほうがいいんじゃないか」「サイドメニューも充実させるべきか」──そんな迷いが何度も頭をよぎりました。でも最終的に、シンプルに絞ることを選びました。その理由を、今日はきちんとお話ししようと思います。
こんな方におすすめ
- ✅ 山道家のメニュー構成に興味がある方
- ✅ 昼休みが短くてランチに悩んでいる方
- ✅ 清水駅周辺でガッツリ食べられる昼食を探している方
- ✅ 家系ラーメンが初めてで入りやすい店を探している方
- ✅ 毎日通える行きつけのランチ店が欲しい方

「何食べようか」で時間を使わせたくない
山道家のメニューは、ラーメンとライス(無料)、そしてトッピング数種類。それだけです。
これを見て「少なすぎる」と感じる方もいるかもしれません。でも、私がターゲットにしているのは、昼休みが1時間もない会社員の方や、現場の合間にサッと食べたい職人さん、営業の移動中に立ち寄る方たちです。
そういった方々にとって、ランチタイムは「楽しく選ぶ時間」ではなく、「限られた時間の中で確実にエネルギーを補充する時間」でもあるんです。メニューが多いと、選ぶだけで数分が消えていく。店に入ってから「あれにしようか、これにしようか」と迷っているうちに、食べられる時間が削られてしまう。
山道家では、席に着いたら「ラーメン一丁」と言えばいい。それだけで完結します。迷う必要がない。その分、食べることに集中できて、食後もゆっくり一息つく時間が生まれる。これが、シンプルなメニューにした一番の理由です。
「提供が早くて助かる」という声が教えてくれたこと
メニューを絞ることには、もうひとつ大きな効果があります。それが提供スピードです。
「提供が早く助かる。昼休みギリギリに入っても間に合いました」
30代・男性(営業職)
この声を読んで、「やっぱりシンプルで正解だった」と確信しました。品数が少ないということは、仕込みが一点集中できるということです。毎朝、豚骨と鶏ガラを合わせたスープを丁寧に仕込んで、麺の状態を整えて、チャーシューもスモーカーで燻製にしたものを毎日準備する。やることが明確だから、一つひとつのクオリティを落とさずに、しかもスピードを保てる。
居酒屋を17年以上やってきた私が昼営業を始めたとき、夜の料理と同じ感覚で「品数の多さ=サービスの豊かさ」と考えていた時期もありました。でも昼のお客様が求めているものは、夜とは全然違う。それに気づいてからは、迷わずシンプルな構成に振り切ることができました。
「駅から近くて便利。さっと食べてすぐ戻れるのがいいです」
40代・男性(配送業)
JR清水駅の西口から徒歩約1分という立地も、この「短時間でしっかり食べたい」というニーズに直結しています。移動のロスが少なく、食事に使える時間を最大化できる。メニューのシンプルさと立地のよさが、うまく組み合わさっていると感じています。
✓ ここまでのポイント
- シンプルなメニューは「迷う時間」を省き、限られた昼休みを有効活用できる
- 品数を絞ることで仕込みが集中し、提供スピードと品質を両立できる
- 清水駅徒歩1分という立地と合わせて、「短時間で確実に食べられる」環境を実現している
「思ったより食べやすい」──初めての方への入口になりたい
家系ラーメンといえば、「こってり」「濃い」「量が多い」というイメージを持っている方が多いと思います。正直、私もそのイメージを払拭することには苦労しました。
清水区で家系を出すと決めたとき、周囲からは「濃すぎて昼には向かないんじゃないか」という声もありました。でもそれなら、昼に向いた家系を作ればいい。豚骨と鶏ガラのバランスを調整し、しっかりコクがありながらも飲み干せるスープを目指しました。「居酒屋が本気で作る家系ラーメン」という言葉が、山道家のスープへの姿勢を表していると思っています。
「思ったより食べやすくて驚きました。また来ます」
50代・男性(地元住民)
この「また来ます」という言葉が、本当に嬉しかった。シンプルなメニューは、初めて来てくれた方にとっても「選びやすい」という入口になります。複雑な組み合わせやカスタマイズが多いと、初心者の方は戸惑ってしまう。でも山道家なら、「ラーメンください」と言えばそれで十分。トッピングを追加したい方はほうれん草、のり、チャーシュー、キャベチャーから選べばいい。それだけです。
メニューをシンプルにすることで、家系ラーメンへの「敷居」を下げる──それも大切な意図のひとつでした。
ライス無料は「おまけ」じゃなくて、コンセプトです
山道家の特徴として「ライス無料」を挙げてくださるお客様がとても多いです。
「ライス無料が嬉しい。ラーメンと一緒に食べると最高です」
30代・男性(建設業)
ライスを無料にしているのは、サービスのつもりよりも「働く人が午後も動けるだけのエネルギーを取れる食事」を提供するためのコンセプトです。現場仕事の方や体を使うお仕事の方にとって、ラーメン一杯だけでは少し心もとない場合がある。ライスがあれば、しっかり満腹になって午後を乗り切れる。
メニューがシンプルだからこそ、「ライス無料」という一点集中のサービスが際立つ。あれもこれもと追加していたら、かえってインパクトが薄れてしまいます。何を大切にするかが明確だからこそ、伝わるものがある。そう思っています。
客単価は950円前後。ラーメン800円にトッピングを一品加えてもその程度に収まります。働く皆さまが毎日でも気軽に立ち寄れる価格帯にしておきたい、という気持ちは開業当初から変わっていません。
まとめ:「少ない」は「手抜き」じゃない
山道家がシンプルなメニュー構成にこだわる理由を、今日はお客様の声とともにお話しさせていただきました。
メニューが少ないのは、「手を抜いている」からでも「やる気がない」からでもありません。昼休みが短い方のために迷わせない、仕込みを一点集中させて提供スピードを上げる、初めての方でも入りやすくする──そのすべてが「シンプル」という選択に集約されています。
「午後も頑張れた」という言葉を、お客様から聞くたびに、この方向性は間違っていないと感じます。清水駅から徒歩1分、昼11時から14時まで、火曜日から日曜日まで営業しています(月曜定休・不定休あり)。昼食に迷ったとき、ぜひ一度のぞいてみてください。シンプルだからこそ、毎日来ても飽きない味を目指しています。
山道家のこと、もう少し詳しく知りたい方はこちらからどうぞ。お気軽にのぞいてみてください。
日々のラーメンの様子やスープの仕込みなど、Instagramでも発信しています。来店前にのぞいてみると、より親しみを感じてもらえるかもしれません。

