先日、取引先の酒屋さんから一本の電話がありました。「鈴木さん、あの蔵元から今年の限定品が少しだけ入るけど、どうしますか?」
こういう電話は、不思議と決まって午前中にかかってきます。返事は即答でした。「もちろん、お願いします」と。
今回は、その限定日本酒が届いた日に、私・鈴木が一日どんな動きをしていたかをそのまま書き残してみました。ホルモン焼き居酒屋の日常って、普段なかなか見えないところもあると思いますので、少しのぞいていってください。
こんな方におすすめ
- ✅ 侍ホルモンの日常や店主のこだわりを知りたい方
- ✅ 仕事帰りに日本酒とホルモンを楽しみたい方
- ✅ 清水駅周辺で落ち着いて飲める居酒屋を探している方
- ✅ 個人店ならではの雰囲気や人との繋がりを大切にしたい方
- ✅ 限定ドリンクや季節メニューに興味がある方

午前10時——荷物が届く前に、まず仕込みから
開店は夕方17時30分ですが、私が店に入るのは午前中です。ホルモンの下処理というのは、時間がかかります。臭みを丁寧に取り除き、部位ごとに適切な処理をする。この作業を省いてしまうと、ホルモン本来のおいしさが出ないどころか、食べていただいた方に「ホルモンって臭いな」という印象を持たせてしまう。それだけは避けたいと、17年間ずっと思っています。
実は過去に、下処理が十分でないホルモンを食べて苦手になってしまったというお客様が何人もいました。そういった方が「ここのホルモンは大丈夫だった」と言ってくださるたびに、地道な仕込みは絶対に手を抜けないと実感します。
牛骨塩もつ鍋のスープも、この時間帯に火にかけ始めます。牛骨をじっくり炊き上げるには時間が必要で、慌ててできるものではありません。開店時間に合わせて逆算して火を入れるのが、毎日の習慣です。
午後2時——限定日本酒、到着
酒屋さんのトラックが店の前に止まったのは、ちょうど昼過ぎでした。段ボール箱から取り出したのは、静岡県内のとある蔵元が今年だけ仕込んだ、数量限定の純米吟醸。ラベルを見るだけで、受け取った側もつい気持ちが引き締まります。
日本酒を選ぶときに私が気にするのは、「ホルモンや焼肉と合うかどうか」というところです。香りが強すぎると肉の旨味と喧嘩してしまうし、逆にすっきりしすぎると物足りなく感じる。今回の一本は、旨味のある米の風味がありながらも後味が穏やかで、炭火で焼いたホルモンと一緒に口に運んだときに両方が引き立つ、そういうバランスを持っていると感じました。
本数が限られているので、常連のお客様に「今日入りましたよ」とこっそりお知らせすることもあります。長年通ってくださっている方への、ちょっとした楽しみです。
✓ ここまでのポイント
- 開店前の仕込みは、ホルモンの下処理や牛骨スープの仕込みを含め、午前中から始まっている
- 限定日本酒の選び方は「ホルモン・焼肉との相性」を最優先に考えている
- 長年通ってくださる常連のお客様との関係も、日常の大切な一部
午後5時——開店前の30分が、一日の仕上げ
仕込みが一段落したら、七輪の確認です。炭の状態、着火の具合、卓上の配置——細かいことですが、この準備がお客様に渡したときの最初の印象を決めます。炭火がしっかり安定していれば、ホルモンを置いた瞬間の音と香りがきれいに出る。それがテーブルの雰囲気を作る最初のひと手間だと思っています。
日本酒は冷蔵庫の温度も確認します。限定品ですから、コンディションを整えたうえでお出ししたい。グラスも、合わせてきちんと冷やしておきます。
ドリンクメニューには生ビール、ハイボール、レモンサワー、焼酎、日本酒、梅酒など幅広く取り揃えていますが、こういう特別な一本が入った日は、日本酒を選んでいただけたら嬉しいなとひそかに思っています。もちろん押し売りはしませんが、聞かれたら素直にすすめます。
午後7時——営業中のある瞬間
開店から1時間半ほど経つと、仕事帰りのお客様が続いて来られる時間帯に入ります。この日も、40代くらいの男性がお一人でいらっしゃいました。「ホルモンは初めてなんですが」とおっしゃったので、まずホルモンミックスボウルから始めてみることをおすすめしました。部位ごとに食感や脂の甘みが違うので、食べ比べながら自分の好みを見つけていただけると思っています。
焼き方も少しお伝えしました。七輪の炭火は表面温度が高いので、置いたらあまり動かさず、適切なタイミングでひっくり返すだけでいい。余計なことをしすぎないほうが、おいしく仕上がります。
そのお客様が、途中で「これ、今日入ったお酒ですか?」と限定日本酒の小さな手書きポップに気がついてくださいました。「せっかくなので一杯試してみます」と注文してくださって、ホルモンと一緒に召し上がっていた姿が印象的でした。こういう出会いが、一日の中でひとつあるだけで十分です。
「七輪で焼くホルモンが想像以上に美味しかった。初めてでも安心して注文できました。」
40代・男性
「地元にこんなお店があることを知らなかった。また来たいと思えるお店でした。」
50代・女性
午後11時——営業終了、片付けながら思うこと
最後のお客様をお見送りして、七輪を片付け、厨房を整えて、店内を掃除する。この時間はいつも静かです。今日はどんなお客様がいらっしゃったか、どんな会話があったか、自然と振り返ります。
限定日本酒は、今日だけで思ったよりも多くの方に注文していただきました。「こういうお酒があるなら、また来たときに聞いてみよう」と言い残して帰られた方もいました。それで十分です。
ホルモンにしても、日本酒にしても、「また来たい」と思っていただける理由が一つでも増えたなら、今日の一日には意味があったと思っています。2009年に店を開けて17年が経ちますが、この気持ちは変わっていません。
清水駅の西口を出てすぐのところに、今日もこの店があります。仕事帰りに立ち寄っていただけたら、七輪を囲みながらゆっくり過ごせる時間を用意してお待ちしています。
まとめ
今回は、限定日本酒が届いた一日を通じて、侍ホルモン清水駅前店の日常の一端をご紹介しました。午前中の仕込みから、お酒の選定、開店準備、そして営業中のやり取りまで——こういった積み重ねが、毎日の営業を支えています。
特別な一本が入った日はもちろん、普段の日もホルモンと丁寧に向き合いながらお客様をお待ちしています。ホルモン初心者の方から、何度も足を運んでくださっている常連の方まで、気軽にいらしてください。メニューや宴会のご相談もお気軽にどうぞ。
ご予約・お問い合わせはお電話でも承っています。
📞 054-363-2766
皆さまのご来店を、心よりお待ちしております。


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