結論から言うと、収益を改善するために「新しい売上の柱」は必要です。ただし、それは新しい店舗を作ることとイコールではありません。今すでに持っている店舗・厨房・客席を、使われていない時間に活かすことで、追加の固定費をほぼかけずに新しい利益源を作ることができます。
この記事では、夜営業中心の飲食店が「昼間の遊休時間」をどう収益に変えるか、具体的な考え方と実際の取り組みをお伝えします。
こんな方におすすめ
- ✅ 夜営業だけでは利益が残らないと感じている飲食店オーナーの方
- ✅ 新規出店の資金がなく、別の方法を探している方
- ✅ 昼間の厨房や客席が空いていてもったいないと思っている方
- ✅ フランチャイズ以外の選択肢でランチ営業を始めたい方
- ✅ 少人数・短時間で運営できる新業態を検討している方

「新しい売上の柱」と「新しい店舗」は、同じことですか?
多くの経営者が「収益を増やしたい」と思ったとき、最初に頭に浮かぶのは「もう一店舗出す」という選択肢ではないでしょうか。しかし現実には、新店舗の開業には保証金・内装費・設備費・採用コストがかかります。規模にもよりますが、数百万円から一千万円を超えることも珍しくありません。
一方で考えてほしいのは、今の店舗が「毎日、家賃分の時間を使いきれているか」という点です。夜だけ営業しているなら、昼間の時間帯は厨房も客席も、ただコストだけが発生している状態です。新しく何かを借りなくても、そこにはすでに「使えるスペース」があります。
売上の柱を増やすことと、新しい物件を取ることは別の話です。今ある店舗の稼働時間を増やすことが、もっとも投資効率の高い選択肢になり得ます。
なぜ昼間の遊休時間を使わないともったいないのですか?
居酒屋・焼肉店・ホルモン店・焼鳥店といった夜業態は、夕方以降に仕込みを始め、夜に本番を迎える営業リズムが一般的です。この構造では、午前から午後にかけての時間帯に店が空いていることがほとんどです。
ここで確認しておきたいのは、家賃・光熱費の基本料・設備の減価償却は、営業していてもしていなくても発生するということです。月の固定費を30日で割ると、1日あたりのコストが見えてきます。昼間の3〜4時間が空いているなら、その時間は「売上ゼロのままコストだけ払い続けている時間」とも言えます。
逆に言えば、その時間に少しでも売上を作れれば、固定費の回収効率は上がります。新しく何かを借りるわけでも、採用を増やすわけでもなく、今あるものをもう少しだけ動かすだけで、収支の構造が変わり始めます。
✓ ここまでのポイント
- 新しい売上の柱は、新しい店舗を作ることなく、今の店舗の遊休時間を活用することで作れる
- 夜業態の昼間の空き時間は、固定費だけが発生している「損失の時間」になりやすい
- その時間を稼働させるだけで、追加の固定費をかけずに収益改善の余地が生まれる
昼間に何を始めればいいのか、判断の基準はありますか?
昼営業を始めるにあたって、業態の選択は重要です。ただ「流行っているから」という理由だけでメニューを決めると、商品開発に時間がかかり、オペレーションが複雑になり、夜営業の仕込みに支障が出るというリスクがあります。
判断の基準として意識しているのは、以下の3点です。
- 今ある厨房設備で作れるか:大型の新設備が必要なものは、初期投資が膨らみます。
- 少人数で回せるか:夜のスタッフをそのまま昼に使う場合、複雑なオペレーションでは負担になります。
- 夜の仕込みに影響しないか:昼営業終了後に夜の準備へスムーズに移れる流れが必要です。
私自身がたどり着いたのが「家系ラーメン」という選択肢でした。横浜の吉村家をはじめ、多くの家系を食べ歩く中で、「昼間の短時間営業に向いている業態」だという確信が生まれました。ポイントは、長時間スープを炊くことに依存しない商品設計ができるかどうかです。スープだけでなく、タレ・鶏油・麺・チャーシュー・提供方法の全体バランスを整えることで、お客様に本格的と感じていただける一杯は作れます。
「チャーシューが本当に美味しい」
実証店舗ご来店のお客様
この声は、山道家の実証店舗(清水駅西口から徒歩約1分)にいただいたものです。スープの炊き方よりも、チャーシューを含めた一杯全体の完成度がお客様の評価につながっています。「一点に頼らず、全体で仕上げる」という考え方は、昼営業の二毛作にもそのまま応用できます。
資金がなくても、本当に新しい収益源を作れますか?
「資金がない」という状況を正確に分解すると、多くの場合は「新しく借りる・新しく買う・新しく採用する」という三つへの投資が難しいということです。逆に言えば、その三つを前提にしない方法であれば、ハードルはぐっと下がります。
実証店舗である山道家(清水駅前)では、もともと夜に使用していたカウンター5席と既存の厨房設備をそのまま活用し、11時から14時の3時間だけ家系ラーメンの昼営業を始めました。基本的な運営人数は2名です。
月間の客数は約250〜350名、客単価は約950円で、月商は約25万〜33万円の実績があります(営業日数や季節によって変動します)。これは「5席・3時間・2名」という最小単位での数字です。大きな投資なしでも、利益を生み出せる構造は作れます。
大切なのは、最初から大きく作ろうとしないことです。小さく始めて、反応を見ながら改善する。その繰り返しが、結果的に安定した利益源につながります。
フランチャイズと、今ある店舗を活かす方法では何が違いますか?
ランチ営業・ラーメン導入を検討するとき、フランチャイズを選択肢に入れる経営者は少なくありません。加盟金・月額ロイヤリティ・契約期間・指定ルールというコスト構造が、収益改善を目的にしているはずなのに新たな固定費になってしまうことがあります。
山道家モデルは、FCとは異なるアプローチです。加盟金・月額ロイヤリティ・契約期間はありません。レシピ・オペレーション・仕入先・研修・チャーシュー製法などのノウハウを導入したあとは、自店の屋号のまま、自分のペースで運営できます。「山道家」のブランドを使いたい方向けのプランも用意していますが、独自屋号で始めたい方はオリジナルプランを選べます。
FCを否定しているわけではありません。ただ、「今ある店舗を活かしたい」「継続費用を最小限にしたい」「自店のブランドを守りたい」という経営者には、別の選択肢があることをお伝えしたいのです。
まとめ:新しく作るより、今ある店舗を動かすことから始めてみる
飲食店の収益改善に「新しい売上の柱」は必要です。ただし、それは新しい物件・設備・スタッフを前提にしなくても実現できます。今ある厨房・客席・昼間の遊休時間を使って、少しずつ収益の構造を変えていくことが、最も現実的な一歩です。
静岡市清水区の実証店舗では、カウンター5席・3時間・2名という最小単位からスタートし、「本格的な家系ラーメン」「間違いなく正統派」という評価をいただきながら運営を続けています。理論だけでなく、実際の営業の中で積み上げてきた仕組みを、あなたのお店の状況に合わせてご提案できます。
「どんな設備があれば始められるか」「うちの店の間取りや席数で可能か」「昼営業の時間帯はどう組めばいいか」――そういった具体的なご相談から始めていただいて構いません。まずは一度、お話を聞かせてください。
お電話でのご相談も受け付けています。お気軽にご連絡ください。
📞 054-363-2766


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