結論から言うと、「また来よう」と思ってもらえる店には、お客様が気づいていない小さな積み重ねがある。派手な仕掛けではなく、毎日の仕込みと接客の中に、その答えは隠れています。
こんにちは。静岡市清水区で「横浜家系ラーメン 山道家」を営んでいる鈴木です。侍ホルモン清水駅前店を2009年に立ち上げ、今年で飲食業に携わって17年以上になります。夜の居酒屋営業だけでなく、昼の時間帯を活かして家系ラーメンの店を始めたのが3年前のこと。
その3年の中で感じてきたのは、「一度来てくれたお客様にもう一度足を運んでもらうこと」がいかに大切で、いかに難しいか、ということです。今日はそのために自分がどんなことを考えて日々の営業に臨んでいるか、普段はあまり口にしないことを少し話してみようと思います。
こんな方におすすめ
- ✅ 清水駅周辺でランチのお気に入りを探している方
- ✅ 家系ラーメンが気になっているけど入ったことがない方
- ✅ 昼休みを短時間でしっかり満足して過ごしたい方
- ✅ 通いたくなる「行きつけのラーメン屋」が欲しい方
- ✅ 飲食店のリピーター獲得に興味がある方

スープは「飲みやすさ」と「満足感」の両立が全て
家系ラーメンというと、「こってり」「しょっぱい」「量が多い」というイメージを持つ方も少なくないと思います。実際、昼営業を始めた当初、「仕事中に食べるには重くて…」と感じて敬遠していたお客様から、そういう声をいただくこともありました。
だからこそ、うちのスープは豚骨と鶏ガラを合わせたベースにしながらも、「飲み干せる一杯」を意識して仕上げています。こってりしているのに後味がすっきりしている、というバランスを毎日の仕込みで調整している。これは言葉で説明するより、実際に飲んでもらった方が早いのですが、昼休みに食べても午後に胃がもたれない、という状態をひとつの基準にしています。
「思ったより食べやすい」という声をよくいただくのは、このあたりのこだわりが届いているのかな、と素直に嬉しく思っています。家系=重い、という先入観を一度外してもらえると、ぐっとリピートにつながりやすくなる。それがこのスープを毎日丁寧に作る理由の一つです。
燻製チャーシューに込めた「もう一口食べたい」の仕掛け
お客様が「また来よう」と思う瞬間は、だいたい食べている途中か、食べ終わった直後に来ます。その瞬間に「あ、また食べたい」と感じてもらえるかどうかが全てだと思っていて、うちではチャーシューにその役割を担わせています。
豚肩ロースを低温調理してから燻製にかけているので、スモーキーな香りがスープの中でじわっと広がる。スープと麺を半分くらい食べたところでチャーシューに箸が伸びると、また違う味の層が現れる感じ。この「食べ進めると変化がある」という体験が、単純においしかった以上の記憶として残るんじゃないかと考えています。
居酒屋を長年やってきた自分にとって、燻製は馴染みのある技法です。昼のラーメンにそれを持ち込んだのは、ちょっとした実験的な試みでもありました。でも今では、チャーシューを目当てにリピートしてくださるお客様も出てきていて、やってよかったと思っています。
✓ ここまでのポイント
- スープは「飲みやすさ×満足感」のバランスを毎日の仕込みで調整している
- 燻製チャーシューは「また食べたい」を生む食体験の変化として機能している
「提供スピード」は、昼ご飯への敬意だと思っている
働く皆さまの昼休みは、長くても1時間、短ければ30〜40分という方も多い。その貴重な時間に来てくださっているわけで、待たせることは本当に申し訳ないことだと感じています。
だから提供スピードは、単なる「効率化」じゃなくて、お客様の時間への敬意として大切にしている部分です。オーダーが入ってから麺を茹でるタイミング、スープの温度管理、丼に盛る順番。カウンター5席という小さな店だからこそ、一人ひとりのペースを見ながら動ける。これはこの店の規模感だからできることでもあります。
「提供が早くて助かる」「駅から近くて便利」という声は、正直一番嬉しいフィードバックです。清水駅西口から徒歩1分という立地も含めて、「昼休みの時間をムダにさせない」という設計を意識しています。
「提供が早く助かる。昼休みでもゆっくり食べられた」
40代・男性(会社員)
「駅から近くて便利。午後も頑張れた気がします」
30代・男性(営業職)
「ライス無料」は、働く人への気持ちです
ラーメンにライスがつく、という文化は家系ラーメンの定番ですが、うちで無料にしているのにはちゃんと理由があります。
現場仕事をしている人、体を使う仕事をしている人にとって、ラーメンだけでは昼食として足りないことがある。かといって「ライス追加で〇〇円」となると、なんとなく気を使ってしまって頼まない、という方もいる。だったら最初から無料にしてしまおう、と。
「ライス無料が嬉しい」という声はよくいただきます。でもそれ以上に、午後もしっかり動ける状態で仕事に戻れる方が増えたら、という気持ちが先にあります。「午後も頑張れる一杯」というのは自分にとってただのキャッチコピーじゃなくて、本当にそうあってほしいという願いです。
飲食業17年の中で、「お腹いっぱいで帰っていくお客様の背中が一番かっこいい」とずっと思っています。ライス無料はその気持ちを形にしたものです。
「また来よう」の瞬間は、帰り際に作られる
食事の満足度だけがリピートの理由じゃない、と最近強く感じています。食べ終わった後の「帰り際」の感覚が、記憶としてどう残るか。
大げさな接客は自分には向いていないし、余計なことを話しかけるのも好きじゃない。でも、食器を下げるタイミング、次のお客様を迎える動き、ひと言の「ありがとうございます」の言い方。そういう細かいことが積み重なって、「なんかあの店、気持ちよかったな」という余韻につながると思っています。
古着やミリタリーウェアが好きで、ものの「細部」に目がいく性格だからかもしれませんが、店づくりも結局は細部の積み重ねだと感じています。ラーメンの味だけじゃなく、どんな空間で、どんな時間を過ごしたか。それがまた来たいと思う気持ちを作っていく。
まとめ:見えないこだわりが「また来たい」を生む
スープの仕込み、チャーシューの燻製、提供スピードへの意識、ライス無料の理由、帰り際の空気感。どれもお客様に「これがあるから来ています」と言われることはほとんどありません。でも、それでいいと思っています。
気づかれなくても、体が覚えていてくれる。「また来よう」という気持ちは、そういう積み重ねの上にそっと生まれるものだと信じて、清水駅前のカウンター5席で毎日の昼営業を続けています。
清水区で昼ご飯をお探しの方、まずは一度、何も考えずに来てみてください。熱いうちに食べてもらえれば、あとはスープが全部話してくれます。
メニューや営業時間などの詳細は、以下からご確認ください。
「店舗情報はこちら」
日々の様子やメニューの写真はInstagramでもご覧いただけます。よかったらのぞいてみてください。
「Instagramを見る」

