結論から言うと、週3日・昼だけのラーメン営業でも、月間で新しい利益源を作ることは十分に可能です。ただし「週3日だから気楽に始められる」と思ってスタートすると、半年もたたずに看板を下ろすことになりかねない。今回は、その理由と対策を数字と現場の実感を交えてお伝えします。
私は静岡市清水区で夜営業の焼肉・ホルモン店を2009年から経営しながら、2023年に同じ店舗の昼の時間帯を使って「横浜家系ラーメン山道家」を始めました。現在も毎週火〜土曜の11:00〜14:00、カウンター5席で営業中です。週5日・3時間という条件でさえ、「5席・基本2名」という制約の中で月250〜350名のお客様にご来店いただいています。週3日でスタートするモデルも相談をいただく機会が増えてきたので、今回は特に「自分の店の屋号を守りたい」という方に向けて整理してみます。
こんな方におすすめ
- ✅ 夜営業を軸にしながら、昼間の収益も作りたい方
- ✅ FCの屋号変更に抵抗があり、自店ブランドを守ってラーメンを導入したい方
- ✅ 週3〜4日の短時間営業から小さく試したい方
- ✅ 月5万〜10万円規模の新しい利益源を現実的な数字で検討したい方
- ✅ 厨房・客席は空いているのに、何を始めればいいか決まらない方

週3日営業の収益モデルを数字で見る
まず現実的な数字から入ります。私の実証店舗(週5日営業)のデータを週3日に換算すると、以下のような目安になります。
- 月間営業日数:約12〜13日(週3日×4〜5週)
- 1日あたり来店数:15〜25名(5席・回転2〜3回を想定)
- 客単価:約950円
- 月商の目安:約14万〜24万円
- 運営人数:2名(うち1名はパートタイムでも対応可)
週5日と比べると売上総額は小さくなりますが、食材ロスや人件費も比例して下がります。「売上を最大化する」より「利益率を確保しながら運営する」という設計が週3日モデルの本質です。ここを取り違えると、営業日が少ないのに固定費だけかかる状態に陥ります。
小規模ラーメン営業で利益を残す5つの工夫でも詳しく触れていますが、席数・日数を絞るほど、1杯あたりのコスト管理と提供スピードが利益を左右します。
「屋号を変えたくない」は弱気ではなく、正しい経営判断
ラーメン導入を検討するとき、フランチャイズという選択肢が真っ先に浮かぶ方は多いと思います。パッケージが揃っていて、研修もある。確かに安心感はあります。ただ、FCの多くは「統一された店舗表現」を契約条件に含んでいます。屋号・看板・メニューデザインを統一することで、チェーンとしてのブランド価値を守るためです。それはFCとして当然の仕組みです。
一方で、10年以上地域で営業してきた店主にとって、「自分の店の名前を変える」というのはただの看板の話ではありません。常連のお客様との関係、地域での信頼、スタッフとの文化——そういったものを含んでいます。「ブランドを残したい」という希望は、経営者として正しい判断です。
山道家モデルのオリジナルプランは、このニーズに応えるために作った仕組みです。現在の店名のままでラーメン営業を始めることができます。「山道家」という名前を使う必要はありません。レシピ・オペレーション・仕入先・チャーシュー製法・研修という中身だけを持ち帰って、あなたの店の看板でスタートする形です。
✓ ここまでのポイント
- 週3日・12〜13営業日でも、月14万〜24万円規模の売上ラインに乗せることは現実的な目標として設定できる
- FCの屋号条件に縛られず、自店ブランドを守ったままラーメン営業を始める選択肢がある
- 「売上最大化」ではなく「利益率を確保した運営設計」が週3日モデルの核心
6つのポイントを読んで、「うちの席数や曜日条件でどう組むか」という具体的な詰めが残っていると感じていると思います。導入相談では、現状の厨房・席数・週何日動かせるかをヒアリングしながら、レシピ・仕入先・オペレーション設計の進め方を個別に整理します。まずは詳細ページで全体像を確認してみてください。
6つのポイントを順番に確認する
週3日ラーメン営業を軌道に乗せるために、私が実際に経験・改善してきた観点を6点にまとめます。
① 営業曜日は「夜の仕込みと重ならない日」で設計する
週3日であれば、夜営業の仕込み負荷が高い曜日を避けて組むことができます。たとえば週末前後の木・金・土昼を選ぶと、夜の繁忙ピークと昼の営業スタートが被りにくくなります。夜営業への影響を最小化することが、二毛作を続けるための前提条件です。
② スープはオペレーションの軸ではなく、仕入れ設計で管理する
昼3時間だけのために長時間スープを炊くことは、現実的ではありません。山道家モデルでは、スープの調達方法と、タレ・鶏油・麺・チャーシュー・提供方法を総合的に調整することで「本格的」という評価を目指す設計をとっています。お客様から「本格的な家系ラーメン」という言葉をいただけているのは、どれか一つの要素ではなく、全体のバランスが整っているからだと考えています。
③ 週3日のメニューは絞る。絞ることが強みになる
ラーメン・チャーシュー麺・ライスセット程度に絞ることで、仕込みが短時間で完了し、食材ロスが減ります。「種類が少ない」のではなく「一点集中で質を担保している」という打ち出し方に変えると、来店した方に伝わりやすくなります。
④ 屋号の設計:既存店名 or 新ラーメンブランドのどちらかで迷ったら
自分の店名のままでラーメンを始める方法と、夜業態とは別の新しいラーメンブランドを作る方法の2つがあります。どちらにもメリットがあります。既存店名を使う場合、新しい集客を既存の信頼に乗せられます。新ブランドを立てる場合、ラーメン専用の訴求ができます。週3日という制約があるからこそ、SNSやGoogleビジネスプロフィールに「昼のみ・週3日営業」と明記して来店ハードルを正直に伝えることが、クレームや機会損失を防ぐポイントです。
⑤ 2名体制で回せるかを事前に検証する
週3日・3時間・5席以内であれば、2名体制でオペレーションを回すことを目標に設計することをお勧めします。ホール1名・調理1名の分業を前提に動線を確認してください。席数が少なくても、提供スピードが遅いとお客様の回転が止まります。オペレーション設計は研修の段階で実際に動いて確認することが必要です。
⑥ 最初の3ヶ月は「完成形」ではなく「検証期間」と位置づける
どんなに準備をしても、実際に営業してみないと分からないことがあります。味の調整、提供タイミング、仕込み量——週3日という頻度は、試行回数が週5日より少ない分、1回ごとの記録と振り返りをこまめに行う必要があります。家系ラーメン二毛作を成功させる7つのポイントでも触れていますが、開始直後に「完成した一杯」を出すことより、「改善しながら続けられる仕組み」を作ることのほうが、長く利益を生む源になります。
「本格的な家系ラーメン」
実証店舗へのご来店客より
この一言は、開業から間もない時期にいただいた声です。店炊きスープでなくても、全体のバランスが整っていれば、お客様はちゃんと評価してくださいます。週3日・少ない席数でも、その評価を積み重ねることが集客の土台になります。
自店ブランドでスタートするときの具体的な手順
オリジナルプランで自店ブランドのままラーメン営業を始める場合、大まかな流れは以下の通りです。
- 導入相談(現状の厨房・席数・営業スタイルを共有)
- レシピ・仕入先の提供(スープ・タレ・鶏油・麺・チャーシュー製法)
- 開業研修(実際に調理・提供の動きを確認)
- オペレーション設計(席数・人数・提供タイムの整理)
- 試験営業と改善サイクル
このプロセスでは「山道家」という名前を使う必要はありません。あなたの店の名前で始めることが前提です。ブランドプランは「山道家」として営業したい方向けに、ロゴ・メニューデータ・POPデータまで含めたパッケージを用意しています。どちらが自分の店に合うかは、家系ラーメン導入パッケージ比較の7つのポイントを参考に検討してみてください。
まとめ:週3日という制約を、利益設計の起点にする
週3日という営業日数は、制約ではなく設計の起点です。毎日開けることより、開けた日に利益を残す仕組みを作ることのほうが大切です。「売上ではなく、新しい利益源を作る」という考え方がここでも基本になります。
また、自店のブランドを守りながら始めることは、妥協ではなく経営者としての正当な選択です。FCのロイヤリティや屋号変更を求められることに違和感を感じている方こそ、一度オリジナルプランという選択肢を検討してみてください。
個別の状況(席数・厨房設備・週何日動かせるかなど)によって最適な進め方は変わります。まずは電話でご状況をお聞かせいただくこともできます。054-363-2766
「自店の屋号を守ったまま、週3日からラーメン営業を始める」という選択肢が具体的に見えてきたなら、次は自分の店に当てはめて試算する段階です。説明会では、席数・営業日数・運営人数をもとにした収益イメージの整理も対応しています。申込みページから希望日を選ぶだけで、まず話を聞けます。


コメント