「昼に何を出せばいいか、正直まだ決まっていない」
「メニューを考えようとしても、夜の仕込みが終わると体が動かない」
「焼鳥の昼営業を始めたいのに、準備に使える時間がそもそもない」
こういった声を、焼鳥店・焼き鳥酒場の経営者の方からよく聞きます。昼営業を始めたい気持ちはある。でも夜の仕込みと接客で手一杯で、メニュー開発まで手が回らない。そこで時間だけが過ぎていく——そんな状況ではないでしょうか。
今回の記事では、「開業準備に使える時間がほとんどない」という前提のもとで、焼鳥店が昼営業のメニューを絞り込む際の5つの考え方を紹介します。夏の終わりを迎えた8月後半、秋の行楽シーズンに向けて昼の集客を強化したいとお考えの方にも、参考にしていただける内容です。
こんな方におすすめ
- ✅ 夜の焼鳥営業を続けながら昼営業を始めたい方
- ✅ 準備時間が取れずメニューが決まらない店主の方
- ✅ 少ない品数でランチを構成しようと考えている方
- ✅ 昼営業を始めても集客できるか不安な焼鳥店経営者の方
- ✅ カウンター席など昼間に空いている設備を活かしたい方

なぜ焼鳥店の昼メニューは「絞る」ことが正解なのか
昼営業を始めようとすると、「何でも出せるようにしよう」と考えがちです。でもそれが、準備に時間がかかる最大の原因になります。
焼鳥店の夜営業は、仕込みから焼き、接客まで店主自身が動いていることが多い。その翌朝から昼メニューの開発・食材の仕入れ交渉・手書きのメニュー表作成……となると、体力的にも時間的にも限界が来ます。結果として「昼営業はいつか始めよう」が「いつまでも始まらない」になってしまうのです。
だからこそ、メニューは最初から「絞る」という前提で考える必要があります。品数を減らすことは手を抜くことではなく、限られた時間でも確実に営業できる状態を作るための判断です。
考え方① 夜の食材と重なるものを最優先にする
昼の仕入れを夜と完全に分けようとすると、管理コストも手間も倍になります。最初の一手は「今ある仕入れルートで出せるもの」から考えることです。
焼鳥店であれば、鶏肉・ネギ・タレ・炭火設備はすでにあります。これをベースに、昼の定食として成立させる方向で考えると、食材の無駄も出にくく、仕込みの動線も夜と連携できます。
具体的には「焼き鳥丼」「親子丼」「鶏そぼろ定食」など、夜のメニューと食材を共有できるものが候補になります。新しい食材・新しいサプライヤーを一から開拓する必要がないため、開業準備の時間を大幅に短縮できます。
考え方② オペレーションが成立する品数から逆算する
「昼は3品あれば十分」という感覚を、はじめから持っておくことが大切です。
昼営業のランチタイムは回転が速く、提供スピードが求められます。品数が多いほど、注文を受けてから動くまでの判断が増え、少人数では対応しきれなくなります。特に夜の仕込みスタッフと兼務している場合、昼の人数は1〜2名が現実的です。
たとえば「メインが1種類、副菜2種類、汁物1種類」という構成で固定すれば、仕込みの量も読めて、食材ロスも計算しやすくなります。焼鳥店ランチを始める前に押さえたい5つのポイントでも触れていますが、少人数でも回せる品数設計が昼営業を続ける上での土台になります。
考え方③ 「準備に時間をかけない」を設計条件に入れる
昼営業の準備が夜の営業に食い込むようでは、長続きしません。これは精神論ではなく、設計の問題です。
たとえば「昼の仕込みは夜の営業前の30分以内で終わる」という条件を最初から設けてしまいます。その条件をクリアできないメニューは候補から外す、という割り切りが、開業準備の時間を現実的な範囲に収めます。
この発想は、私自身が焼肉・ホルモン店を夜営業しながら昼に家系ラーメンを始めた経験からきています。仕込みに長時間かけることを前提にすると、夜の本業が必ず疲弊します。「夜に影響させない」という条件設定が、昼営業を持続させる鍵でした。
✓ ここまでのポイント
- 夜の食材・仕入れルートと重なるものをメニューの軸にすることで、準備コストを下げられる
- 少人数でも回せる品数から逆算して設計することが、昼営業を続ける上での基本
- 「夜の仕込みに影響させない」を設計条件に入れると、準備時間が現実的な範囲に収まる
「ゼロから作らなくていい状態」が必要だとわかっていても、具体的に何がそろえば昼営業を始められるのか、まだ見えていないのではないでしょうか。山道家モデルの詳細ページでは、レシピ・仕入先紹介・オペレーション・ロゴ・POPデータまで含めたプランの内容を確認できます。説明会への申込みも同ページから受け付けています。
考え方④ 「売れるメニュー」より「続けられるメニュー」を選ぶ
昼営業を始めたばかりの段階では、売れるメニューを追いかけるより、継続できるメニューを優先するほうが正解に近いです。
「このメニューは原価が低い」「トレンドがある」という理由だけで選ぶと、自分たちが長期間作り続けられるかどうかが抜け落ちます。季節が変わるたびに改訂が必要なメニューや、特定食材の仕入れが不安定なものは、夜の業務を抱えながら維持するには重荷になります。
8月後半から秋にかけては、猛暑が落ち着き外出する人が増える時期です。昼の客足が増えやすいこの季節に昼営業を始めるなら、まず「半年間、変えなくていいメニュー」を1〜2品作ることを目標にしてみてください。そのうえで、反応を見ながら品数を広げるほうが現実的です。
焼鳥店の昼営業を軌道に乗せる6ステップでも書いていますが、安定して続けられる状態を作ることが、昼営業を軌道に乗せる最初の一歩です。
考え方⑤ レシピ・ロゴ・POPをゼロから作らない選択肢を知っておく
メニューを絞ることと同時に、「何をゼロから作らなくていいか」を考えることも、準備時間を短縮する上で重要です。
昼営業の開始にあたって、多くの店主が時間を取られるのは「商品開発」だけではありません。メニュー表のデザイン・入り口に貼るPOP・店頭の看板・仕入れ先の選定——こういった作業がすべて積み重なって、「いつまでも準備が終わらない」状態になります。
もしランチの看板商品として家系ラーメンを検討しているなら、レシピ・メニューデータ・ロゴデータ・POP素材がまとめてそろった仕組みを活用するという選択肢があります。夜営業を続けながら自分でゼロから整える必要がなくなるため、開業までの時間を大幅に短縮できます。
山道家モデルのブランドプランは、まさにそういった「一から作らなくていい状態」を提供するために設計しています。私自身、2009年から焼肉・ホルモン店を夜営業しながら昼にラーメン営業を加えた経験から、「夜の業務を壊さずに昼の収益源を作る」ことの難しさと、そのための具体的な手順を体系化しました。
「本格的な家系ラーメン」「真面目に家系をやっていると思わせる一杯」
実証店舗を訪れたお客様より
実証店舗の営業時間は11:00〜14:00の3時間のみ。この短い時間だけで、月間250〜350名のお客様にご来店いただいています。メニューを絞り、仕組みを整え、少人数で回せる設計にすることで、夜営業中心の店舗でも昼に新しい利益源を作れることを、現在も営業しながら確認しています。
焼鳥店の昼営業で家系ラーメンを組み合わせることについては、飲食店の昼営業メニューを決める5つの基準も参考にしてみてください。業種を超えて共通する判断軸をまとめています。
まとめ:メニューを絞ることが、昼営業を「始められる状態」に近づける
焼鳥店の昼営業でメニューを絞る5つの考え方を振り返ります。
- 夜の食材と重なるものを最優先にする
- オペレーションが成立する品数から逆算する
- 「準備に時間をかけない」を設計条件に入れる
- 「売れるメニュー」より「続けられるメニュー」を選ぶ
- レシピ・ロゴ・POPをゼロから作らない選択肢を知っておく
夜の業務を続けながら昼営業の準備を進めることは、時間的にも体力的にも簡単ではありません。だからこそ、何を絞るかという判断が最初の鍵になります。大切なのは、あなたのお店の状況に合った方法を選ぶことです。
記事について直接聞きたいことがある方は、お電話でもご相談を受け付けています。
054-363-2766(山道家二毛作モデル)
「夜の業務を壊さずに昼の収益源を作る」という条件で、5つの考え方を読み終えた今、次に必要なのは自分の店舗でどう組み立てるかという具体的な相談です。山道家モデルの詳細ページでは説明会への申込みを受け付けており、オリジナルプランとブランドプランの違いも確認できます。


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