家系ラーメンのお店に入るのをためらったことはありますか?「常連さんだらけで、一見さんには敷居が高そう」「注文のルールがわからなくて怖い」——実はこういった理由でラーメン店に入れなかった経験がある方は、飲食店調査でも全体の3割以上に上るというデータがあります。清水駅前で昼営業を続けながら、私自身もその声を何度も耳にしてきました。
こんにちは。「横浜家系ラーメン 山道家」店主の鈴木諭です。普段はカウンターの中でスープをかき混ぜているわけですが、今日はちょっと厨房の外に出て、私のプライベートな話も交えながら、この一杯にどんな想いを込めているかをお伝えしたいと思います。
こんな方におすすめ
- ✅ 家系ラーメンに興味はあるけど入りづらいと感じている方
- ✅ 清水駅周辺でランチ場所を探している方
- ✅ 一人でふらっと入れる店を知りたい方
- ✅ 山道家の店主ってどんな人?と気になっている方
- ✅ 初めて家系ラーメンを食べてみたい方

休日の鈴木は、古着屋とフィッシングロッドと一緒にいる
火曜から日曜の11時〜14時、私はカウンターに立っています。でも月曜日だけは定休日。この日ばかりは完全に「ただのオヤジ」に戻ります。
最近のお気に入りは清水港周辺でのルアーフィッシング。朝早く清水駅を出て、港の空気を吸いながらロッドを振っていると、頭の中がすっかりリセットされます。釣果はまあ、話すと長くなるので置いておいて(笑)。
もうひとつの楽しみが古着収集です。特にミリタリーウェアが好きで、フィールドジャケットやカーゴパンツを掘り出すために静岡市内外の古着屋を回ることもしばしば。「頑丈で機能的で、着込むほど味が出る」——そういうものが昔から好きなんです。
あと、自宅ではドラムを叩きます。ギターも弾きますが、どちらかというとドラムのほうが気持ちよくストレスが飛びますね。近所迷惑にならない時間帯に、ひとりで好きなリズムを叩いている時間が、翌日の仕込みへのエネルギーになっている気がします。
こういう話をすると、「意外ですね」とよく言われます。でも私にとっては、趣味もラーメンも根っこは同じ。「本物を、自分の手でつくりたい」という感覚です。
「常連ばかり」という壁を、なくしたかった
2009年に「侍ホルモン清水駅前店」を始めてから17年以上、飲食の世界にいます。たくさんのお客様と接してきた中で、ずっと気になっていたことがありました。
それが「家系ラーメンって、なんとなく入りにくい」という声です。
確かに思い当たる節はあります。店によっては注文時に麺の硬さ・味の濃さ・油の量を一気に聞かれる。常連さんが当たり前のように座っていて、初めての人間はどこに座ればいいかわからない。BGMもなくて静かで、なんとなく緊張する——。
山道家を立ち上げるとき、私が最初に決めたのは「そういう壁を全部取り外す」ということでした。
席はカウンター5席だけ。「とりあえず座ってください」の一言で済みます。注文はシンプル。難しいカスタマイズを最初から押し付けることはしません。「初めてですか?」と聞いて、そうなら「基本の一杯」をおすすめする。それだけです。昼の3時間、清水駅から1分の場所で、働く方たちのために開けているこのお店は、とにかく気軽に入れる場所でありたい。それが出発点でした。
✓ ここまでのポイント
- 店主・鈴木はルアーフィッシング・古着・ドラムを楽しむ「ふつうのオヤジ」でもある
- 山道家は「家系ラーメンの敷居の高さ」を意識的になくす設計で作られた
- シンプルなメニューと5席のカウンターが、初めての方でも迷わず入れる空間をつくっている
「思ったより食べやすい」——その言葉が一番うれしい
山道家のスープは、豚骨と鶏ガラを合わせて炊いています。家系ラーメンと聞くと「ギトギトで重い」イメージを持つ方もいますが、ここでは飲みやすさを意識してバランスをとっています。
実際にお客様からよく聞く感想があって、それがこちらです。
「思ったより食べやすい」
30代・男性
この言葉、素直に嬉しいんです。「思ったより」というのは、来る前に少し不安があったということ。それが「食べてみたら大丈夫だった」という安心に変わった瞬間の声です。初めての方がそう言ってくださるとき、「ああ、やろうとしていたことが伝わったな」と感じます。
麺はもちもちとした中太麺。チャーシューは豚肩ロースを低温調理したあとスモーカーで仕上げた燻製チャーシューです。手間をかけているのは確かですが、だからといって「知っている人だけわかればいい」とは思っていない。初めて食べた人にも、ちゃんとおいしいと感じてもらえる一杯を出したい。それが私の基準です。
ライスは無料でお付けしています。現場仕事や配送の仕事で体を使っている方、営業で昼休みが短い方に、しっかり満腹になって午後に臨んでもらいたいからです。これは値引きサービスではなく、「働く人の昼ご飯」として必要なものを出す、という考え方からきています。
居酒屋の厨房から生まれた、昼の一杯
山道家は「侍ホルモン清水駅前店」の店舗内で、昼だけ営業しています。夜はホルモン居酒屋として使っている厨房とカウンターを、昼間の遊休時間に活用するかたちです。
「居酒屋の中でラーメンを?」と思う方もいるかもしれません。でも、これが山道家のひとつの個性だと思っています。17年間、夜の飲食業で鍛えてきた仕込みの技術と、素材を見極める目が、昼の一杯に全部注ぎ込まれている。そういう意味では「居酒屋が本気で作る家系ラーメン」という表現がいちばん近いかもしれません。
清水駅西口から歩いて約1分。昼休みに一度だけ試してみてほしい。「なんか入りにくそう」という気持ちは、食べ終わる頃にはきっとなくなっているはずです。
「駅から近くて便利。また来ます」
40代・男性
まとめ:一杯のラーメンは、入り口でなく、出口で評価される
家系ラーメンに限らず、初めての店に入るのは少し勇気がいるものです。でも山道家では、入る前の不安より、食べ終わった後の「また来よう」という気持ちを大切にしたいと思っています。
休日に清水港でルアーを投げたり、古着屋でミリタリージャケットを探したりしながら、私はいつも「いいものって、難しそうに見えないほうがいい」と感じています。それはラーメンも同じ。こだわっているのは確かだけど、それを前面に出しすぎて入りにくくするのは違うと思う。
清水駅周辺でランチを探している方、一人で入れる店をお探しの方、「家系ラーメンって実際どうなんだろう」と気になっている方——一度、試しに来てみてください。カウンター5席、昼だけの営業です。
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