店主が家系ラーメンを作り続ける理由

「家系ラーメンって、なんか入りにくいんだよな」——清水駅周辺を歩きながら、そう思って素通りしたことはありませんか?

常連で埋め尽くされているイメージ、カウンターだけの狭い空間、独特の注文の流れ……。初めての人にとって、家系ラーメンの店には少し高い「扉」があるように感じられることがあります。

でも、静岡市清水区にある「横浜家系ラーメン 山道家」の店主・鈴木諭(50歳)は、そのイメージを変えたいと思い続けてきた一人です。今回は、鈴木店主が家系ラーメンを作り続ける理由と、山道家が初めての方にも安心な場所である理由を、店主本人の言葉を通してお伝えします。

こんな方におすすめ

  • ✅ 家系ラーメンに興味はあるけど入ったことがない方
  • ✅ 清水駅周辺で一人でも入りやすいランチ店を探している方
  • ✅ 山道家というお店がどんな店主のどんな想いで作られているか知りたい方
  • ✅ 昼休みに短時間でしっかり食べられる場所を探している会社員の方
  • ✅ 「また来たくなる」行きつけのランチ店が欲しい方
店主が家系ラーメンを作り続ける理由 | 横浜家系ラーメン 山道家

居酒屋の店主が、なぜ昼に家系ラーメンを作るのか

鈴木諭は2009年、清水駅前に「侍ホルモン清水駅前店」を立ち上げました。以来17年以上、夜の居酒屋を経営し続けてきた人物です。古着やミリタリーウェアを好み、ギターもドラムも叩き、休みの日は清水港でルアーを投げる——そんな、どこか飄々とした雰囲気を持つ50代の店主が、なぜ昼間に家系ラーメンを作り始めたのか。

「夜しか使わない厨房が、昼はただ空いてるだけだった。それって、もったいないじゃないですか」

シンプルな動機でした。でもそこには、居酒屋店主ならではの視点がありました。夜の仕込みで培った出汁の技術、食材の目利き、提供スピードへのこだわり。それを昼の時間帯に活かせる業態として選んだのが、横浜家系ラーメンだったのです。

「家系って、ちゃんと作ればすごく満足感があるラーメンなんです。豚骨と鶏ガラを合わせたスープは、飲んだ瞬間にどっしりくる。でも後を引くしつこさはない。働く人の昼ご飯にぴったりだと思って」

山道家は、侍ホルモン清水駅前店の店舗内で昼営業だけを行うスタイル。JR清水駅西口から徒歩約1分という立地で、昼休みの短い時間でもアクセスしやすいのが大きな特徴です。

「家系は入りにくい」——その壁を、店主はどう感じているか

鈴木店主は、家系ラーメンに対して多くの人が抱く「入りづらさ」についてよく話します。

「わかるんですよ、その気持ち。常連だらけで、注文のルールが独特で、ちょっとだけ緊張するやつ。でも本来、ラーメン屋ってそんな敷居が高い場所じゃないはずで」

山道家のメニューは、あえてシンプルに絞っています。ラーメン一種、トッピング数種、そしてライス無料。「何を頼めばいいかわからない」という迷いが生まれる余地を、最初から作らないようにしているのです。

「初めて来たお客様が、『何頼んだらいいですか?』って聞きやすい空気を作りたかった。それだけです」

カウンター5席という小さな空間も、ゆっくり話せる距離感を生んでいます。居酒屋を長年経営してきた鈴木店主にとって、お客様一人ひとりと言葉を交わすことは自然なこと。初めて来た方でも、気がついたら「また来ます」と言って帰っていくことが多いと話します。

✓ ここまでのポイント

  • 山道家は17年以上の飲食経営経験を持つ鈴木店主が、既存店舗の昼の時間を活かして立ち上げた昼営業専門の家系ラーメン店
  • 「家系は入りにくい」という先入観を取り除くため、メニューをシンプルに絞り、初めての方でも迷わず注文できる設計にしている
  • 清水駅西口から徒歩約1分という立地で、昼休みの短い時間でも気軽に立ち寄れる

スープに込めた、居酒屋店主のプライド

山道家のスープは、豚骨と鶏ガラを合わせたもの。家系ラーメンの王道の作り方ですが、鈴木店主はここに居酒屋経営で培った「出汁へのこだわり」を注いでいます。

「濃いんだけど、くどくない。それが理想のバランス。ラーメンを食べ慣れていない方でも、最後まで飲み干せるスープにしたかった」

チャーシューには燻製仕上げを採用。豚肩ロースを低温調理したあと、スモーカーにかけることで香りと食感に深みを出しています。ほうれん草、のり、キャベチャーなどのトッピングも、家系ラーメン初心者が「これが家系か」と感じられる定番の組み合わせ。

「居酒屋がラーメンを作ると、食材への目線が変わるんですよ。素材の良し悪しをちゃんと見極める習慣があるから、ラーメンも手を抜けない」

食べ歩きを趣味とする鈴木店主は、全国各地の家系ラーメンを食べ続けてきました。そこで感じた「食べやすさ」と「満足感」の両立が、山道家のスープに生きています。

「午後も頑張れた」——その一言が、続ける理由になっている

店を続ける理由を聞いたとき、鈴木店主が話してくれたエピソードがあります。

ある日、配送の仕事をしているお客様が昼に立ち寄り、ラーメンとライスをペロリと平らげて店を出た。その翌日、また来た。「昨日、午後からめちゃくちゃ元気だったんですよ」と言いながら。

「午後も頑張れた」

常連のお客様(40代・配送業)

「それですよ、それ。その一言が聞けたら、もう十分なんです」と鈴木店主は笑います。

ラーメン一杯800円、ライス無料。客単価は約950円。決して高くはありません。でも、その一杯が「午後の仕事」を支えているとしたら、それ以上の価値があると店主は考えています。

「働く人の昼ご飯を作ってる、っていう実感がある。だから毎日やれる」

火曜から日曜の11時〜14時、週6日。休みは月曜だけ。短い昼営業の時間に、鈴木店主はすべてを注いでいます。

まとめ:清水駅近くで、一度だまされたと思って入ってみてください

「家系ラーメンって入りにくそう」という気持ち、山道家の店主・鈴木諭は誰よりもよく理解しています。だからこそ、シンプルなメニュー、気さくな接客、短時間でも満腹になれる一杯を、昼の清水駅前で提供し続けているのです。

JR清水駅西口から徒歩約1分。昼休みのわずかな時間でも立ち寄れる場所に、働く皆さまを待っている店があります。初めての方こそ、一度だまされたと思ってのれんをくぐってみてください。きっと「また来たくなる」一杯が待っています。

山道家の詳しい営業時間・アクセス・メニュー情報は、以下からご確認いただけます。気になることがあればお気軽にチェックしてみてください。

店舗情報はこちら

日々のラーメンの様子やメニュー情報はInstagramでも発信中です。来店前にぜひのぞいてみてください。

Instagramを見る