先日、常連のお客様から「ここって、なんで落ち着くんやろね」とぽつりと言っていただいたことがありました。
その方は50代の会社員で、週に一度か二度、仕事帰りにふらっと立ち寄ってくださいます。特別なことを話すわけでもなく、七輪を前に生ビールを傾けながら、ゆっくり時間を過ごしていかれる。そういうお客様が、うちには本当に多いんです。
改めて振り返ってみると、侍ホルモンにいらっしゃるお客様の中でも、40代・50代の方が特に多い。これは開業当初から続いている傾向で、17年間ほとんど変わっていません。
「なぜだろう」と考えたことが何度もありました。今日はそのことを、少し正直にお話ししようと思います。
こんな方におすすめ
- ✅ 清水駅周辺でゆっくり飲める居酒屋を探している方
- ✅ 仕事帰りに落ち着いて食事できるお店を知りたい方
- ✅ チェーン店ではなく、個人店ならではの雰囲気を楽しみたい方
- ✅ ホルモン焼き居酒屋が40代・50代に支持される理由を知りたい方
- ✅ 地元清水で長く通えるお気に入りの一軒を見つけたい方

「賑やかすぎない」が、ちょうどいい
20代・30代の方が好む飲食店と、40代・50代の方が居心地よく感じる場所は、少しずれているように思います。これはどちらが良い悪いという話ではなく、単純に「疲れ方が違う」ということだと私は感じています。
20代の頃は、騒がしくても楽しめる。でも40代・50代になると、一日の仕事で使い切ったエネルギーを、静かに補充したくなる。隣のテーブルの声が大きすぎず、BGMが耳障りでなく、自分のペースで話せる。そういう場所を、自然と体が求めるようになるものです。
うちは掘りごたつの座敷席があり、半個室もあります。賑やかすぎず、かといって無機質でもない。卓上の七輪から炭の香りがして、ホルモンを焼く音がする。あの空間が、仕事帰りの大人にとってちょうどいい「余白」になっているのかもしれません。
これは意図してそうしたというよりも、17年間お客様に教えていただきながら、自然とそうなっていった部分が大きいです。
「自分で焼く」という行為が、気持ちをほぐす
七輪炭火焼きの面白いところは、料理が運ばれてきてそれで終わり、ではないところにあります。自分で炭の上にホルモンをのせて、焼き加減を見ながら待って、タイミングを見計らってひっくり返す。その一連の動作が、案外と頭を空っぽにしてくれるんです。
40代・50代の方は、仕事でも立場があります。部下の面倒を見て、上司の期待に応えて、会社と家庭の間で気を使い続けている。そういう方にとって、「ただ肉を焼く」という行為が、思いのほか気持ちのリセットになるようです。
実際、来店されたときは少し疲れた顔をしていたお客様が、七輪の前に座ってしばらくすると、だんだんと表情が緩んでくる。そういう場面を、この17年で何度も見てきました。料理を提供するだけでなく、そこにいる時間そのものが価値になる。炭火七輪焼きはそういう仕掛けを、自然に持っているんだと思っています。
✓ ここまでのポイント
- 賑やかすぎない空間と掘りごたつ・半個室が、40代・50代の方に合った「余白」になっている
- 七輪炭火で自分のペースで焼く行為が、仕事帰りの気持ちをほぐしてくれる
ホルモンは「分かってくる」食べ物である
正直に言うと、ホルモンはすぐに好きになる食べ物ではないかもしれません。初めて食べたとき、部位の名前も分からないし、どう焼けばいいかも分からない。そういう方は少なくないです。
でも、何度か食べるうちに「あ、自分はこの部位が好きだな」「このくらいの焼き加減が合うな」と分かってくる。食べ慣れていくほどに楽しみが増えていく食べ物なんです。
そういう意味で、ホルモンは「長く付き合える」食べ物でもあります。20代の頃はピンとこなかった方が、40代・50代になってから「こんなに美味しいものだったのか」とはまっていく。そういうお客様を何人も見てきました。
はじめての方には、人気の部位をバランスよく盛り合わせたホルモンミックスボウルをおすすめすることが多いです。どの部位にしようか迷う必要がなく、食べ比べながら自分の好みを見つけていただける。「まずはこれから」と言いやすい一皿です。
「ホルモンが苦手だと思っていたけれど、気づいたら好きになっていました。七輪で焼くと、また違いますね」
50代・男性
「初めてでも安心して注文できました。店員さんが丁寧に説明してくれて助かりました」
40代・女性
「また来たい」と思っていただくために、しないこと
これは普段あまり表に出さないことなのですが、うちには意識してやらないようにしていることがいくつかあります。
たとえば、無理に追加注文を促すこと。お客様が七輪の前でゆっくりしているのに、「次は何にしましょう?」と急かすのは好きではありません。お客様のペースに合わせて、必要なときに声をかけるようにしています。
それから、知らない料理を無理に押し付けないこと。「これが人気ですよ」と言いながら、その方の好みや食べられるものを確認せずに強くすすめることはしません。調理師としての経験を積めば積むほど、「合う提案をする」ことと「押し売りをする」ことは全然違うと実感しています。
40代・50代のお客様は、こういうことに敏感です。空気が読める方が多い分、「なんか無理に売られているな」と感じると、それっきりになってしまう。逆に、余計なことをしない店だと分かっていただくと、長く通ってくださることが多い。
17年間、地元の清水でやってこれたのは、そういった小さなことを積み重ねてきたからだと思っています。
清水駅前で17年、続けてこられた理由
清水駅西口から徒歩約1分という立地は、仕事帰りにふらっと寄るには便利な場所です。ただ、立地だけでお客様は来てくださらない。来てよかったと思っていただけなければ、次はありません。
うちのお客様の多くは、地元の企業にお勤めの方や、清水区に住んでいる方です。観光で立ち寄ってくださる方も少なくありませんが、やはり中心は地元の方々。地域に根ざしているということは、一度お客様に信頼を損ねると、その話が広まりやすいということでもあります。だから慎重に、丁寧に、を続けてきました。
宴会のコースをご利用いただいたお客様から「参加者全員に喜んでもらえた」という声をいただいたり、「地元にこんなお店があるとは知らなかった」と言ってもらえたりすると、続けてきてよかったと素直に思います。
40代・50代のお客様が多い理由を一言でまとめるなら、「この年代の方が求めている時間と、うちが提供したいものが重なっているから」というのが正直なところです。特別なことをしているわけではなく、ただ17年間、同じことをきちんと続けてきた。それが今の形になっているのだと思います。
まとめ
今回は、普段あまり口にしない「なぜ40代・50代のお客様が多いのか」について、少し率直にお話ししました。
賑やかすぎない空間、自分のペースで楽しめる七輪炭火、無理に売らないスタンス、そして17年間積み重ねてきた地域との信頼。これらが、知らず知らずのうちに重なった結果なのかもしれません。
もし「仕事帰りにゆっくりできる場所を探している」「清水でホルモン焼きを楽しんでみたい」と思っていただけた方は、ぜひ一度のぞいてみてください。初めての方にも分かりやすく案内しますので、どうぞお気軽にいらしてください。
ご予約やメニューの確認は、以下よりどうぞ。お電話でのお問い合わせもお気軽に。
皆さまのお越しをお待ちしております。


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