夕方5時を過ぎると、清水駅の改札を出てくる人の流れが少しずつ変わります。スーツの上着を手に持ち、少し肩の力が抜けた顔で歩いてくる方が増えてくる。仕事が終わった瞬間の、あの独特の空気感。
今回は、そんな平日の夜に侍ホルモンへひとりで立ち寄ってくださるお客様の過ごし方を、店主の鈴木が少し追いかけてみました。「密着」なんて大げさなことを言っていますが、要するにカウンター越しに眺めながら、いつもより丁寧に観察してみた、という話です。
こんな方におすすめ
- ✅ 仕事終わりにひとりでゆっくり飲みたい方
- ✅ 一人飲みに慣れていなくて少し不安な方
- ✅ 清水駅周辺でひとりでも入りやすい居酒屋を探している方
- ✅ ホルモン焼き居酒屋の雰囲気を事前に知りたい方
- ✅ 七輪炭火焼きをひとりで楽しめるか気になっている方

17:30 開店直後、最初に暖簾をくぐるのはたいてい常連さん
うちは火曜日から土曜日の17時半に開店します。開けて間もない時間帯は、店内がまだ静かで、炭の匂いと換気扇の音だけが漂っている。そこへ最初にやってくるのは、決まって近くで働いている常連のお客様が多いです。
その日も、開店から10分ほどで一人の男性がふらっと入ってきました。50代くらいでしょうか。「いつものとこでいいですか」とひと言。テーブル席の隅、七輪がちょうど目の前になる位置が定位置なんです。
荷物を置いて、コートを脱いで。生ビールを注文して、一口飲んだときの表情を見ていると、こちらまで少し肩が軽くなるような気がします。「ああ、今日も終わったな」という顔。言葉にしなくても伝わってくる。
この瞬間のために17年間やってきたと言っても、大げさではないと思っています。
18:00 七輪に炭を熾す。焼き始めるまでの時間も、食事のうち
ビールが来て、ひとしきり落ち着いたところでホルモンの注文が入ります。その日の男性が頼んだのはシロコロとテッポウ。どちらも脂が乗って、炭火で焼くとじわっと香ばしくなる部位です。
七輪に炭をセットして、火が安定するまで少し待つ。この「待つ時間」が、一人飲みの場合はちょっと間延びしそうに思えるかもしれないけれど、実際はそうでもないんです。スマホを見ながら、あるいはただぼんやりと炭の赤みを眺めながら、自分のペースで過ごしてもらえる。
ホルモンを網の上に乗せると、すぐに脂がはじける音がします。あの音と香りが出てくると、周りのお客様もつられたように「次は何を頼もうかな」という顔になる。七輪って、そういう引力があるんですよね。
ホルモン初心者の方からよく「何を頼めばいいか分からない」という声をいただきます。そういうときは遠慮なく声をかけてください。人気の部位をバランスよく盛り合わせたホルモンミックスボウル(レギュラー1,780円〜)を最初の一皿にしていただくと、食べ比べながら自分好みの部位を見つけやすいですよ。
✓ ここまでのポイント
- 一人飲みのお客様は開店直後の静かな時間帯を選んで来られることが多い
- 七輪炭火の前では自分のペースでゆっくり過ごせる
- 部位選びに迷ったら、盛り合わせからスタートするのがおすすめ
19:00 二杯目のお酒とともに、会話が始まることもある
一人飲みの方が二杯目に差しかかる頃、店内の席も少しずつ埋まってきます。複数人のグループが来ると、自然と賑やかな声が増えてくる。でもそれが一人飲みの方にとって邪魔になるかというと、むしろ逆で、ほどよい活気があると「一人でいることへの照れ」みたいなものが溶けていく感じがするようです。
常連のその男性も、ハイボールを頼んでしばらくすると、隣のテーブルの話し声に合わせてこちらへ声をかけてくれることがあります。「今日は混んでるね」とか、「あの部位、次頼んでみようかな」とか。そんなやりとりが積み重なって、気づけば何年も通ってくれる間柄になっていたりする。
一人だからといって、無理に会話に誘うことはしていません。ただ、話しかけていただいたときにはちゃんと応える。それが個人店としての自然なあり方だと思っています。
「また来たいと思えるお店だった。一人でふらっと入ったのに、なんか居心地がよくて気づいたら2時間いました。」
40代・男性
「駅から近く利用しやすかった。仕事が遅くなった日でも、ちょっと寄れるのがありがたい。」
50代・男性
20:30 〆の一品を選ぶ時間。牛骨塩もつ鍋という選択肢
ホルモンをひとしきり楽しんで、「最後に何か温かいものを」という流れになることがよくあります。そこで登場するのが牛骨塩もつ鍋です。
牛骨をじっくり炊き上げたスープに、もつの旨味がじんわり溶け込んでいる。塩ベースなので、ホルモン焼きで少し脂を楽しんだあとでも、不思議とすっきり食べられる。一年中ご注文いただいていますが、特に平日の一人飲みの〆として頼んでいただけることが多い一品です。
ひとり用のサイズでお出しできますので、「鍋は複数人じゃないと頼みにくい」という心配は無用です。一人で、自分のペースで、静かに鍋の湯気を眺める時間。それはそれで、悪くない夜の過ごし方だと思います。
21:30 お会計を済ませて、また来週
「ごちそうさまでした」と言いながら席を立つ常連の男性に、「お疲れさまでした」と返す。この一言が自然に出てくるようになったのは、やっぱり17年という時間があってのことだなと感じます。
清水駅西口を出てすぐのこの場所で、仕事帰りの方が気軽に立ち寄れるお店でありたいと思って続けてきました。華やかな演出や目新しいメニューではなく、いつ来ても同じ炭の匂いと、同じ七輪と、同じ顔がある。そういう安心感が、長く通っていただける理由になっているとしたら、それはとてもうれしいことです。
今日の一人飲みのお客様も、きっとまた来週あたりに暖簾をくぐってくれると思います。そのときも同じように、七輪に炭を熾して、お好みの焼き加減でホルモンを楽しんでいただける準備をして待っています。
まとめ:平日の夜、一人で七輪を囲む時間のすすめ
一人飲みというと、少しハードルが高く感じる方もいるかもしれません。でも、侍ホルモンへひとりで来られるお客様を見ていると、みなさん思い思いのペースでとても気持ちよさそうに過ごしていただいています。
七輪は、一人でもちゃんと楽しめます。自分で焼いて、自分のタイミングで食べる。その繰り返しが、案外いい時間になるものです。
清水駅西口から徒歩約1分。仕事終わりに少し寄っていく感覚で、ふらっと立ち寄っていただければ嬉しいです。ご予約なしでもお気軽にどうぞ。宴会のご相談や席のご確認はお電話でも承っています。
お電話:054-363-2766


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